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9月28日(日)

Rd2 岡山国際サーキット

TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2025関西シリーズ第2戦
岡山国際サーキット
3.703km×10周

#38:内藤 章太

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予選:緻密な「スリップストリーム」戦略

予選に先立ち、私たちはデータ分析からトップを狙うには他車との連携が不可欠であると判断しました。特にストレートスピードを稼ぐため、スリップストリームの活用が鍵となります。

ピット作業エリアが最も近く、信頼関係のある#1 川福選手へ前日から協力を依頼。#99 行選手のアタックラップ1周目に合わせてコースインするという緻密な計画を実行しました。この連携が見事に機能し、結果はA組3番手タイム。総合5番グリッドからの出走権を獲得しました。

予選で上位を狙うには、時にライバルとの一時的な連携も必要となる、緻密な戦略が実を結んだ勝利でした。
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決勝: 粘り強い「守り」のレース

5番グリッドからのスタートとなった決勝。ドライバーはスタートをうまく決め、#111 千葉選手と並びかけますが、アドウッドの立ち上がりで僅差で離され、そのまま5位でオープニングラップを終えます。

レース中盤、後方からは6位を走行する#227 朝日選手が猛烈に接近。一時は息詰まる接近戦となりましたが、ここで持ち前の粘り強さを発揮し、何とか追撃を抑え込み、再び引き離すことに成功しました。この危機管理能力と防御力が、この日のポイント死守に繋がります。

終盤、前方を走る3位の#600 KAKEYAN選手がタイヤの消耗によりペースを落とし始め、さらに#111 千葉選手とのバトル展開次第で順位を上げるチャンスがあると考えました。しかし、最後までその機会を掴むことは叶わず、そのまま5位でチェッカーを受けました。
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レースを終えて — 意識の変革を迫られた38号車

レースを終えて — 覚悟を問われたエースナンバー

結果として5位入賞を果たし、シリーズランキングも5位となりました。このポイント獲得はチームにとって重要ですが、正直に言って、ドライバー自身が「納得のいくレースではなかった」と感じています。

レースウィークを通して、走りもタイムも振るわず、チームのエースナンバーである38号車を受け継いだにもかかわらず、他チームから「38号車のオーラが消えた」とまで言われてしまうという、非常に悔しい状況でした。

レース後、監督からレースへの取り組みについて厳しいフィードバックを受けたことで、私は重大なことに気が付きました。それは、「自分は速くないし順位もこんなものだろう」「このドライバーは自分より上手いから勝てっこない」といった、自分自身で限界を定めてしまっている諦めと甘えでした。

この「甘え」を恥じるとともに、エースドライバーとしての覚悟を決めました。初心に帰り、常に向上心を持って考え、行動すること。次回の富士戦までに、今の自分に何が足りないかを徹底的に分析し、一つ一つ改善していくことを誓います。

38号車にふさわしい「オーラ」と「速さ」を取り戻すため、チーム一丸となって邁進します。

皆様の変わらぬご声援が、私たちの力になります。次戦もどうぞご期待ください!
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TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2025関西シリーズ第2戦 コンソレーションレース
岡山国際サーキット
3.703km×5周

#138:戸上 敬介

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予選:緊張のスタートライン

レース当日を迎える前夜、チーム監督と時間をかけて、明日に向けてのモチベーションの持ち方や、万が一の雨を想定した注意点について、綿密なアドバイスをいただきました。その指導を胸に、ドライ路面のコンディションで予選に挑みます。

前日のタイムでは予選通過が厳しいと自覚していたため、予選では応援してくださったお客様の一人である飯田様の背後につかせていただき、走行中の集中力を高めました。結果、自己ベストを更新することはできましたが、残念ながら決勝進出は叶いませんでした。

予選落ちが決定した瞬間、大きな悔しさが込み上げました。決勝進出を強く意気込んでいたこと、そして何より、初参戦を全力でサポートしてくださったミッドレススタッフ、菱木レーシングの皆様、そして緊張を和らげようと話しかけてくださったお客様の期待に応えられなかったことが、心底悔しかったのです。

しかし、落ち込む私をチーム監督やエースドライバーが力強く励ましてくださり、すぐに気持ちを切り替えることができました。チームの支えが、コンソレーションレースへの再スタートを可能にしてくれたのです。
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決勝コンソレーションレース:貴重な教訓の場

コンソレーションレースでは、フォーメーションラップでの追い越しや、グリッド間違いなど、普段では考えられないような貴重な経験をしました。しかし、それ以上に「レース」という場そのものを肌で感じることができたのが最大の収穫でした。

また、今回は他参加者との軽い接触も経験しました。この時の適切な対応の仕方、そしてコース内外での真剣な競技者として求められる振る舞いについて、チームから実践的な指導を受けました。技術だけでなく、人として、競技に臨むチームの一員としてどう振る舞うべきかを学べた、非常に密度の濃い時間だったと思います。

結果はコンソレーション8位。しかし、チーム監督が安全ミーティングの際に常々言われていた「レースは完走しないと意味がない」という目標を、当たり前のことですが、やり遂げられました。この「完走」という達成が、私にとって揺るぎない一つの自信となりました。
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レースを終えて — 経験を未来へ繋ぐ使命

今回の私のレース参戦は、会社としても挑戦であったと感じています。これまでのエースドライバーがチーム監督となり、新たなエースドライバーのもと3人のドライバー候補生が誕生した変化の年であり、特に営業部門からの参戦は初めてだと聞いています。

だからこそ、この貴重な経験を、お客様だけでなく、社内の同期、先輩、そして後輩たちにしっかりと伝えていく使命があると考えています。このレース参戦のストーリーが、お客様との会話のきっかけとなり、クルマへの興味喚起、チームのファン獲得、さらにはGR車両の販売やメンテナンスといった事業拡大へと繋げられるよう、全力を尽くします。

私自身、今後さらに多くの練習と経験を積み、実績を重ねて、他のスタッフの会話にも自然と上がるような存在になれるよう、努力していきます。

また、この経験とノウハウを、来月参戦する田中選手や岡部選手にも全力で伝え、サポートしていただいた分を何倍にもしてチームに恩返しできるよう、助け合いながら次へ向かいます。

皆様の変わらぬご期待とご声援が、私たちの走りを支えます。今後ともチームミッドレスの挑戦にご注目ください!
Youtube:【2025】9/28(日) Yaris Cup 関西シリーズ② 岡山大会 決勝&コンソレーションレース
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