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12月21日(土)

GRAND FINAL 富士スピードウェイ

神谷裕幸、ゼッケン1の奪還ならず無念の3位に
堀内秀也選手はCVTクラスで圧勝! レコードタイムも樹立

TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2024 Grand Final
富士スピードウェイ
4.563km×10周
予選 12月21日(土)天候:晴れ 路面:ドライ
決勝 12月21日(土)天候:晴れ 路面:ドライ
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日本一のYaris使いを決める一戦が2024年も富士で
4年目を迎えたYaris Cupは、今シーズンから地域ごと5シリーズに分けられ、各3戦で競われてきた。すでにシリーズとしては、すべての日程を終了しているが、言うまでもなくYaris Cupにはシーズンを締めくくる大事なレースが残されている。そう、Yaris使い日本一を決める特別戦ことGrand Finalだ。
今年から参加資格が改められ、各シリーズのランキング1位〜7位、そしてCVTクラスのランキング1〜3位に挑戦権が与えられた。都合50台の枠となるわけだが、辞退者があっても繰り上げはないため、実際のエントリーはインドネシアから特別参加のドライバーを含めても33台となった。複数のシリーズでランキング上位につけたドライバーがいるのもさることながら、当初12月7日に開催予定だったのがSUPER GT等の日程変更もあって、2週間遅れとなったことも少なからず影響していよう。年の瀬ということで、仕事などの都合でどうしても……というケースは容易に想像がつく。
ともあれ、Team midressからは#38神谷裕幸、そしてCVTクラスから関西シリーズチャンピオンの#120堀内秀也選手、関東/関西シリーズともにランキング2位の#85目出し帽選手が出場。それぞれ今シーズンの集大成とすることが期待される。特に#38神谷は関西シリーズ、関東シリーズともにランキング2位で、完全燃焼には至っていないだけに、ゼッケン1の奪還をかけた激走が期待された。
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予選は#38神谷が3番手。#120堀内選手がCVTクラスのトップに
2024年も残すはあとわずか。そんな時期だから、寒さとの戦いともなることは覚悟の上だった。実際、木曜日の午前には、富士スピードウェイに雪が降ったものの、積もるまでには至らず。逆に金曜日からはドライコンディションが保たれた。
専有走行において、#38神谷は2分14秒260で2番手。トップとは0.02秒差でしかない。そして#120堀内選手もCVTクラス2番手で、2分16秒714のタイムはトップとわずか0.012秒差だった。#85目出し帽選手も2分18秒490で5番手と、揃っての好結果が期待された。
土曜日の8時35分から行われた予選は15分の計測で、いつものような組分けはなし。寒くはあったが、路面は程良く陽に照らされ低過ぎずといった状態だったよう。ウォームアップに数周を要するかと思われたものの、#38神谷はアウトラップの1周だけで済ませ、いきなり計測1周目に2分14秒500を記録してトップに。ただし、1周のクールダウンを挟んだ後、再度アタックを試みるも、2分14秒台は記すも、最初のタイムを更新できず。その間に#38神谷のタイムを上回ったドライバーが現れ、3番手に甘んじてしまう。
一方、CVTクラスにおいては、#120堀内選手も計測1周目からのアタックで、2分16秒167を出してトップに立つとともにレコードタイムを更新。さらに次の周には2分16秒136にまで短縮を果たす。#85目出し帽選手は2分17秒588で4番手となった。
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#38 神谷裕幸のコメント
「アタックラップの最終コーナーでスロー走行しているクルマがいて、引っかかっているんです。あれはちょっと……。とりあえずセカンドローですし、富士のレースならばチャンスはありますから、決勝はうまく組み立てて最終的にトップ獲りたいと思います」
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#120 堀内秀也選手のコメント
「MT車の後ろで、少しスリップもらいながら走ることができて、いいタイムを出せました。富士のスプリントは久しぶりで、耐久ばっかりで、何年かぶりでしたが、昨日の練習で合わせ込みができました。いい勝負をして、最後は頂点に立ちたいと思います」
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#85 目出し帽選手
「MT車を先に行かせて、スリップを多少使いながらタイムを出せたのもあって、ちょっと早めに予選を終えました。昨日の専有走行からトップ3台には着いていけないのがあったので、決勝は4位狙いで行って、前で何かあった時には3位で表彰台に上がれたらと思っています」
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スタート直後の遅れが悔やまれる#38神谷。一度もトップを譲らなかった#120堀内選手
今回も土曜日のワンデイ開催とあって、慌ただしく決勝レースを迎えた。空は晴れ渡り、まさにGrand Finalにはうってつけの舞台となっていた。
#38神谷のスタートは蹴り出しは良かったものの、その後の加速が鈍り1コーナーに飛び込んで行った時のポジションは5番手に。2コーナーで1台を抜き返すも、結果1ポジションダウンとなってしまう。しかし、1周目を終えた段階で早くも4台でのトップグループが形成されて、後続を引き離してもいた。
2周目の1コーナーで先行する3台のバトルが加熱し、揃って軽くオーバーシュート。その脇を#38神谷はすり抜け、3番手に浮上する。だが、3周目のダンロップコーナーで抜き返され、その間にトップ2との差が広がってもいた。
それでも#38神谷は諦めず、8周目のヘアピンで3番手に返り咲くと、最終ラップにはトップ2の背後まで迫った。しかし、アクションを起こすまでには至らず、悔しい3位でのシーズン締めくくりとなった。
CVTクラスでは#120堀内選手の完全勝利となった。クラストップをキープしてレースをスタートし、3周目まではMT車を背後に置いて盾としたがそのクルマが4周目からいなくなり、CVTクラス2番手に差を詰められるかと思われたが、逆にじわりじわりとリードを積み重ねていくことに。一度も後続のCVTクラスのプレッシャーを受けることなく、逃げ切りに成功した。
一方、対照的な展開になったのは#85目出し帽選手。2周目にひとつ順位を上げ、そのまま3番手を争い合う。中盤にはMT車を間に置いたが、あえて先行させたことが裏目に。9周目のダンロップコーナーでCVTクラス4番手に抜かれ、目標としていた表彰台には届かず4位に終わった。
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神谷裕幸のコメント
「スタート直後に2、3速入らなくて、そこでちょっと遅れて。その後に、抜きつ抜かれつやっている間に、さらに離されてしまいました。追いついたんですけど、もう2、3周欲しかったですね。Grand Finalらしいレースではありました。来年、またやれるかわかりませんが、やれるなら頑張ります」
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堀内秀也選手のコメント
「ありがとうございます。展開に恵まれました。パーフェクトな成績になりました、チャンピオンを獲って、日本一も! 来年もYaris Cup関西シリーズに出ようと思っています。連覇、狙います」
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目出し帽選手のコメント

「予選3番手の方がスタートで伸びてこないし、1周目に抜いた後も自分の方が速い感じで。これは10周頑張れば何とかなるかなと思っていたら、インドネシアの招待選手がどんどん上がってきて、自分の後ろにまで来て。CVTはどうしてもMTより長いブレーキを踏むので、接触されかねなかったので先行させたら、前に出た途端ブレーキポイントが早くなって、今度はこっちが追突しそうになったんです。そしたら追いつかれて、後半勝負のセッティングだったんでしょうか。抜かれて表彰台、残念ながら逃しちゃいました。自分はまだまだ遅いから仕方がないので、来年は堀内さんのレベルまで自分を持っていけたらと思っています」

TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2024特別戦 GRAND FINAL  RESULT

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