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10月21日(土)

Rd7 岡山国際サーキット

予選3番手スタートの神谷はトップにあと一歩及ばず
内藤14位、Team midressの千葉選手は8位で最終戦を終わる

TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2023西日本シリーズ第7戦
岡山国際サーキット 3.703km×10周
予選 10月21日(土)天候:晴れ 路面:ドライ
決勝 10月21日(土)天候:曇り 路面:ドライ
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西日本シリーズ連覇達成の神谷が凱旋レースに臨む

全7戦で争われるYaris Cup西日本シリーズは、最終戦を岡山国際サーキットで迎えた。前回のレースで2連覇を達成し、この一戦を凱旋レースとして臨むのが、我らが#1神谷裕幸だ。6戦終了で3勝を挙げ、表彰台を逃したのも1戦だけと、より強さが目立ったシーズンでもあった。何よりレースの取りこぼしがなく、チャンピオンシップを競う上では理想的な展開だったと言えるだろう。もちろん最終戦も気を緩めることなく、4勝目をマークして有終の美を飾ることを目標とする。
また、#138内藤章太が前回のレースを15位でフィニッシュし、2戦連続無得点のトンネルから抜け出した。目下のランキングは15位で、目標としていたトップ10入りはかなり難しくなってしまったが、ひとつでも上げることが期待される。
一方、進境著しいTeam midressメンバーの#111千葉翔太選手が、現在はランキング10位。これをキープできるか、はたまたさらに上げるかも、注目すべきポイントであった。
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神谷がフロントローを逃す。千葉選手が5列目の好位置を獲得

今回のエントリー台数は62台。同じ岡山で行われた前回の70台よりは減ったものの、それでも17台がコンソレーションに回る。2組に分けられた予選では、#1神谷と#111千葉選手がA組、#138内藤がB組での走行となった。
金曜日に行われた専有走行こそ雨に見舞われたが、予選は爽やかな秋晴れのもとで行われた。しかし、路面の一部にはわずかながらウエット部分が残されており、これを#1神谷は警戒。また、後半の方が路面状態は向上することを予想して、すぐにコースインせずピットで5分ほど待機し、これに#111千葉選手も続くこととなった。
計測開始と同時にアタックし始めた上位の選手は1分59秒台に入れており、#1神谷が思っていた以上に路面状態は良かった模様。残り10分に賭けた#1神谷は計測1周目に1分59秒676、次の周には1分59秒535をマークするも、トップには及ばずA組2番手となった。
#1神谷に続いてコースインした#111千葉選手は着いていくことができず、単独での走行となり計測1周目は2分0秒238、次の周には1分59秒994にまで短縮を果たす。A組5番手となったが、じつは4番手の選手と同タイム。#111千葉選手の方が後に記録したため、ルールでこの順位となったのだ。
一方、B組から臨んだ#138内藤はすぐにコースインし、ポジションには恵まれたものの、計測1周目は2分0秒503、計測2周目には2分0秒163をマークしてB組7番手に。いったんピットに戻って再度アタックをかけるも、チェッカーが振られてタイムアップとなっていた。
トップタイムはA組の方が優ったことから、グリッドは#1神谷が3番手から、#111千葉選手は9番手から、そして#138内藤は14番手から決勝に挑むこととなった。
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#1 神谷裕幸のコメント

「後半に賭けたのが、ちょっとダメでしたね。パドックからピットに向かう時、まだ路面が少し濡れていて、温度も低かったので、これは少し待った方がいいかなと思って、さらに計測2周目で勝負かなと思いましたが、実際に走ってみると思ったよりも行けて、1周目から行った方が良かったかもしれませんね。まぁ、周りはいいドライバーばかりなので、レースは面白くなりそう。今回は僕もレースを楽しもうと思っています」
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#138 内藤章太のコメント

「全然ダメでした、出て行ったタイミングは良かったと思いますが。自分の中でリズムを合わせ切れなかったというのもありますし、このレースウィークもいろいろ悩んでいたので、仕方がないですよね。でも、決勝は何があるか分かりませんから、しっかり頑張ってきます」
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#111 千葉翔太選手のコメント

「神谷さんに着いていけず離れちゃったので、スリップストリームが使えなかったのが惜しかったというのがありますね。でも、59秒台に入れられて、単独で走っていたことを思えば、自分の実力は出し切れたという感じはしますね」
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終盤の逆転に賭けた神谷だったが、終盤にヒヤリのシーンも……

今回は土曜日に予選、決勝が連続して行われるワンデーイベント。慌ただしくも、いい余韻も残したままで決勝のスタートを待つことになった。予選は好天に恵まれたが、決勝はどんよりした天気の中で競われた。余談ながら、この後に行われたコンソレーションはスタート直前に通り雨に見舞われ、レース中には止んでいたが、ウエットコンディションでの戦いになっていた。
決勝はスタートでやや出遅れたポールシッターを、#1神谷は1コーナーでかわして2番手に浮上。トップに立つまでには至らなかったものの、さっそく激しい一騎討ちを演じることとなる。その戦いに、もう1台加わりそうになった5周目から、セーフティカー(SC)が導入される。アトウッドコーナーで接触があり、止まったクルマがあったためだ。
回収には2周を要し、8周目からバトルを再開。もちろんトップに遅れず続いた#1神谷だったが、ヘアピンで後続がインに飛び込んでくる。あと一歩のところで接触は避けられ、さらに続くリボルバーで2番手を奪い返すも、その間にトップは2秒近く先行してしまった。最後は1秒を切るまで差を詰め、意地を見せた#1神谷だったが、2位でゴールするのが精いっぱい。有終の美を飾れなかった。
#138内藤はスタートでひとつ順位を落とすも、遅れを取らずに続いて、2周目には14番手に順位を戻す。そのまま前も後ろも囲まれた状態ながら、ミスすることなく周回を重ねていく。最終ラップに1台の先行を許すも、最後のストレートで差し返してコンマ025秒だけ先にゴールすることとなった。これで2ポイントを獲得し、ランキングもひとつ上げ14位となった。
一方、#111千葉選手は好スタートを切るも、1コーナーでのポジションアップは果たせず。それでも激しいバトルを繰り広げる集団の中にいて、2周目のヘアピンで8番手に浮上。最後まで続いたバトルにも動じることなく、8位でフィニッシュした結果、ランキングもひとつ上げて9位となった。
シリーズはこれで終了となったが、Yaris使いにとっては、まだ重要な一戦が残されている。それが特別戦『グランドファイナル』だ。今年も富士スピードウェイを舞台とし、11月25日に予選、決勝が行われる大一番は、#1神谷にとって現在のゼッケン1を保てるか、重要なレースでもある。もちろん勝つことしか考えていないはずだ!
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神谷裕幸のコメント

「スタートは良かったですけど、トップにも立ちたかったですね。後半に向けて、いろいろ組み立てをしていた時に、ちょっとアクシデントが。まぁ、接触しなかったから良かったですけど。次は富士のグランドファイナル! 頑張ります、ゼッケン1は必ず守ります」
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内藤章太のコメント

「ちょっとスタートに失敗しましたが、なんとか戻せて。一度抜かれたんですよ、抜き返せて良かったです。予選が大事だというのを実感しました。もっと上に行きたいと思いますけど、まぁまぁいいレースができたと思います。バトルも冷静に対処できましたし」
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千葉翔太選手のコメント

「スタートは良かったですね。レース展開的にも抜いてくることができましたし、ペースとしても良く走れたと思います。特に大きな接触もなくバトルできたので、いい感じで、いいレースができました。グランドファイナルは予算的に厳しいので、僕は今シーズンは今回が最後です。いい締めくくりになりました」

TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2023西日本シリーズRd.7 岡山 RESULT

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