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9月10日(日)

Rd6 岡山国際サーキット

神谷裕幸がポール・トゥ・ウィンで今季3勝目を挙げ、西日本シリーズ2連覇を達成!
内藤、千葉選手も順位を上げてポイント圏でフィニッシュ

TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2023西日本シリーズ第6戦
岡山国際サーキット 3.703km×10周
予選 9月10日(日)天候:曇り 路面:ドライ
決勝 9月10日(日)天候:曇り 路面:ドライ
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今度こそ優勝して2連覇を決めると意気込む

Yaris Cup西日本シリーズ、残る2戦の舞台はいずれも岡山国際サーキット。シリーズ2連覇に王手をかけて第6戦に臨むのは、もちろん2022年チャンピオンの#1神谷裕幸である。ここまで2勝を挙げ、表彰台に上がること4回。現在、ランキング2位の選手に34ポイントもの差をつけている。
チャンピオン決定の可能性は前戦の鈴鹿でもあったが、ライバルの巧みな抵抗もあって2位に留まり、持ち越しとなっていた。だが、ポイント差を詰められたとはいえ、チャンピオン確定の確率はグッと高まった。勝てば文句なし、2位以下ならライバルの結果次第となるが、岡山を得意とする#1神谷が不甲斐ないレースをするとは思い難く、なおかつ守りに入るようなことは絶対ないはず。何より#1神谷自身が前回のレース後、「勝って決めたい!」と語っているのだから、なおのこと。
一方、前回の#138内藤章太は予選を決めきれず22番手に甘んじ、決勝ではあまりにもアグレッシブなバトルが前で展開していたため、あえてリスクを回避。そのまま22位でのフィニッシュとなったが、マシンは無傷のまま。ラスト2戦に勝負をかけるための判断なら尊重すべきであり、また絶対に結果を残さねばならない。
さらに、Team midressメンバーの#111千葉翔太選手の進境が著しく、欠場した第3戦オートポリス以外の4戦すべてポイントを獲得。目下ランキングでは8位につけている。#138内藤も13位とあって、ともにシングルランキング獲得が期待される。
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予選アタックの1周を完璧に決めた神谷、今季2回目のポールを奪う!

今回のエントリー台数は70台で、これは岡山におけるYaris Cup史上最多となる。このコースに用意されたグリッドは45台。25台がコンソレーションに回らざるを得ない状況となった。もちろん、予選は2組に分けられたものの1周の距離が短いため、鈴鹿やオートポリス以上にクリアラップを完璧に取るのは至難の業となる。
今回もまた、#1神谷、#138内藤、#111千葉選手は同じB組での出走。12時ちょうどから予選開始となり、計測は15分間だ。#1神谷は計測開始と同時に、チームメイトらを率いてコースイン。前に3台がいたが、しっかり間隔を取っていたあたりは早めのアタックを予想させた。
ところが、計測1周目の#1神谷は、2分12秒台に留まっていた。前日の練習では2分0秒台に唯一乗せていただけに、一瞬、トラブルを予感させたが、それはストレート通過時に1コーナーでスピン車両を確認していたためだった。次の周に賭けた#1神谷は、しっかり2分0秒630をマークしてトップに立つと、早々にピットイン。
一方、#111千葉選手と#138内藤は、その後も走行を続けたが、計測2周目の2分1秒727、2分1秒900がそれぞれ自己ベストとなり、タイムアップはかなわず8番手、9番手となった。
A組トップより#1神谷のタイムが優ったことから、今季2回目のポールポジションを獲得し、#111千葉選手は15番手から、そして#138内藤は17番手から決勝レースに臨むことが決定した。
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#1 神谷裕幸のコメント

「アタック入ろうとした1周目の1コーナーで、前方でスピンしかけているマシンが見えました。すぐに黄旗が出ましたから、一旦アタックをやめ、また、クールダウンしてタイヤをいい状態に戻しました。本当だったらアタックは2回可能ですが、すでに1周多く走っていたので、この1回しか行けないと思って再アタックをやめ、すぐにピットへ帰ってきました。2番手との差もコンマ3秒ありますので決勝も大丈夫でしょう。頑張ります。」
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#138 内藤章太のコメント

「各セクターをベストタイムで来ていた時に、ちょっと前車に引っ掛かったのもありますが、練習のベストタイムぐらいは出ていたので、これが今の自分の実力だと思って、決勝も頑張りたいと思います。チャンスもきっとあると思いますので、ポイント圏内(15位以上)は近いですし、周りは見知ったドライバーなので、楽しくレースできたらと思います」

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#111 千葉翔太選手のコメント

「スリップストリームも使わせてもらえましたが、ヘアピン立ち上がりからのリボルバーで、ちょっと土に乗せ過ぎて、オーバーステアを出して失敗したので、それでタイムアップできませんでした。決勝では15、16番手になってしまうし、目標とする10位以内に入るのは厳しいかな、っていう予選でした」
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3台による白熱バトルのトップ争いを制した神谷が優勝。

今回は1デイレースながら、珍しく日曜日に集約され、予選終了からわずか3時間にして決勝のスタート進行が開始された。ドライコンディションが保たれた中、10周の戦いとなる。前のレースで赤旗が出て、中断されていたこともあり、本来の予定より20分遅れの15時50分にフォーメーションラップ開始となった。
#1神谷のスタートは完璧だった。しかし、後続の2台もぴたりと食らいついて離れない。その後方では、アトウッドコーナーに3ワイドで入った車両たちに接触が。幸い、大混乱には至らなかったものの、トップ3とそれ以下は、2秒以上の差がついてしまう。#1神谷にしてみれば、続く2台は優勝経験もあり、かつ手の内を知り合った相手。より戦いやすくなったはずだ。最初から最後まで“大接戦”ではあったが、安定のラップタイムはそれだけ余裕もあったことの表れだ。
ファステストラップは取り逃し、ポイントフルマークとはならなかった#1神谷ながら、今季3勝目を挙げたことで、最終戦を待たずして2連覇を達成するにはもう十分だった。
一方、オープニングラップのうちに#111千葉選手は12番手に、そして#138内藤も16番手に浮上。それぞれ9番手、13番手を争う集団の中で周回を重ねていた。どちらもタイムが揃っていたため、#111千葉選手のポジションはそのままだったが、#138内藤は先行車両のミスに乗じて8周目にひとつポジションをアップ。その結果、#111千葉選手は12位、#138内藤は15位でゴールし、揃ってポイント獲得に成功した。
最終戦の舞台は、冒頭でも触れたとおり、再び岡山となる。10月21日の戦いで、#1神谷には王座に花を添えることを、目下10位の#111千葉選手、15位の#138内藤には、さらなるランクアップが期待される。
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神谷裕幸のコメント

「スタートを決めて、序盤は様子を見ながら後ろと着かず離れず。どこが遅いかわかっていたので、ずっと同じペースで走れるよう、とりあえずクルマを温存していた感じですね。2番手はアトウッドコーナーの速いドライバーだったので、バックストレートやヘアピンで絶対に抜かれないよう、組み立てて走っていました。良かったです! 連覇の感想? まだまだ。これからじゃないですか(苦笑)。とりあえず、安心して最終戦を迎えられそうです」
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内藤章太のコメント

「めっちゃ必死でした。スタートでけっこう前の方には行けましたが、完全に周囲のマシンとペースが変わらないので、ミス待ちをするしかない展開で隊列組んでラップを重ねました。その中の1台がミスしたのでポジションをいただいて、なんとかという感じですね。ギリギリ最低ラインはクリアできたと思います。次もまた岡山なので、予選もう少し上位に行けるように、取り組んでいきます」
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千葉翔太選手のコメント

自分としては最初の周で勝負を仕掛けたので、いい感じで2台ぐらい抜けました。前の2台に何としても食らいついて行こうと思いましたが、やっぱりブレーキとかタイヤとか前半の方で使い切っていて、後半に勝負を仕掛けられなかったのが、僕にとってはマイナスだったかなと思います。そこをうまくコントロールしていれば、もうちょっと上に行けたかも。でも、ポイントを獲得することができたので、そこはポジティブに考えていこうと思っています」
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TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2023西日本シリーズRd.6 岡山 RESULT

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