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6月11日(日)

Rd4 オートポリス

神谷裕幸4位に終わるもランキングトップを守り、ポイント差をさらに広げる!
Team midressの千葉翔太選手は初ポールを奪い大躍進!

TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2023西日本シリーズ第4戦
オートポリス 4.674km×9周
予選 6月11日(日)天候:曇り 路面:ドライ
決勝 6月11日(日)天候:曇り 路面:ウェット
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オートポリスの表彰台に2戦連続で揃って立てるか!?

Yaris Cup西日本シリーズは、早くも全7戦のうち4戦目。シリーズは折り返しを迎えた。前回の第3戦もオートポリスで開催されたが、このレースはチームミッドレスにとって、記録にも記憶にも残ることになった。

#1神谷裕幸がポール・トゥ・ウィンで2連勝を飾り、さらに#136内藤章太も予選で2番手、そして決勝でも3位と、初めて揃って表彰台に上がったからだ。特に#138内藤は、過去の最上位が7位だっただけに大躍進となり、大いに自信となったはず。これをきっかけに、絶えずシングルでゴールできるようになって欲しいものだ。

今回のエントリーは32台と、前回から4台増加。チームミッドレスの快進撃を止めようと、ライバルもより力を入れてくるのは間違いない。もちろん迎え撃って、「九州2連戦」を最高の締めくくりとすることが、何よりもの目標だ。

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神谷のお株を奪った、千葉選手が一発を決めた!

ただでさえオートポリスは、山中にあるため雨や霧に見舞われやすく、前回も土曜日の専有走行がキャンセルになっていた。加えて、このレースウィークは梅雨時である上に、台風3号が接近中。エントラントの誰もが絶えずウェットコンディションで走ること、さらにタイムスケジュールの大幅変更も覚悟していたハズだ。

しかし、予想に反して土曜日まではドライコンディションが保たれ、しかも気温は高くなかったため、#1神谷が前回の決勝中に更新したレコードタイム、2分23秒817を自ら上回ることが期待された。実際のところは、専有走行では2分24秒628を記録する4番手に留まり、「今ひとつ」と語った。#138内藤も2分25秒432で10番手とする一方で、気を吐いたのがTeam midressメンバーの#111千葉翔太選手で、2分24秒682は#1神谷に準ずるタイムだった。願わくは、3人でトップ争いをしてほしいところだが……。

予選は日曜日の早朝9時から開始され、またも路面は未明に降った雨がウェットパッチを残すも、ほぼ乾いている状態。あえて#1神谷はコースオープンから1分半ほど経過したところから走行を開始する。単独での走行で、まず2分24秒324をマークして4番手につけるも、直後に#1神谷のタイムを上回ったばかりか、一躍トップに立ったのが#111千葉選手だ! スリップストリームを理想的に使い、2分24秒074をマークできた#111千葉選手は走行を早々に終了してピットイン。#1神谷はもう1周するも、タイムが伸びず5番手となった。

#138内藤はすぐにピットを離れ、さっそくアタックを開始するも、位置取りに恵まれず2分25秒155を記した後、続いてのアタックも2分25秒158とわずかながらもタイムダウン。11番手に終わった。

結局、最後まで#111千葉選手のタイムは破られることなく、初のポールポジションを獲得した。

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#1神谷裕幸のコメント

「まぁまぁじゃないですか、とりあえず。表彰台目指して頑張ります。路面は湿気がありましたが、ほぼドライ。でも思ったより埃が乗っていなかったので、こんなものだと思います。単独で行けば、このくらいのタイムが限界じゃないでしょうか。逆にスリップストリームをもらって、ドンとタイムが出たのが千葉選手でした。まぁ、僕は5番手だったら、まだまだ行けると思うので、決勝は頑張ります」
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#138 内藤章太のコメント

「路面は昨日よりグリップしない感じでしたが、上位の方はそれでもタイム出してきていますからね。この状態に合わせ切れなかった、自分の責任です。着いていきたい人がいたのですが、アタックをやめちゃって、その前の人も速い人だったので、着いていこうとしましたが、全然噛み合わずでした。仕方がない。自分の甘さが出た予選だったと思います。でも、決勝はもちろん行きます。しっかりと決めていきたいと思います」
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#111 千葉翔太選手のコメント

「初ポールです。やっとPPのシールが貼れます(笑)。307号車の井上(功)さんが単独で行くのがミラー越しに見えたので、着いていこうと合わせて行ったら、井上さんもウィンカーで加速するよってタイミングを教えてくれたので、うまくスリップを使うことができました。神谷さんが後ろにいるプレッシャーがすごいんですけど、なんとか表彰台目指していこうと思っています」
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「九州2連戦」ラストは、揃ってほろ苦の展開に……

予選の後に強く降り出した雨は、瞬く間に路面を濡らし、決勝レースのスタート直前は小雨に変わっていたが、「やがて止んで乾いていくだろう」というのがチームミッドレス的な見立てだった。そこで完全なドライセットで臨むも、これが裏目に出てしまう。雨は徐々に強くなっていったからだ。

決勝。威風堂々と最前列グリッドに並んだ#111千葉選手は、スタートも決めて1コーナーにトップで進入。#1神谷もスタートは良く、1台をパスするが3コーナーで順位を落としたばかりか、1周目のうちに、もう1台の先行を許してしまう。そして#138内藤は1コーナーの大渋滞で、ふたつ順位を落としていた。

濡れた路面に暴れるマシンを、なんとかなだめながらトップを守り続けていた#111千葉選手だったが、それも4周目のジェットコースターストレートまで。その後、徐々に順位を落とすことに。そして、その周の最終コーナーでは#1神谷の前でスピンがあり、うまく回避して5番手に。続く5周目の3コーナーでも1台を抜いて4番手に。6周目の1コーナーで3番手の車両が軽くオーバーシュートしたのに乗じて3番手に上がる。しかし、#1神谷の進撃もそれまで。次の周の3コーナーで抜き返されてしまったからだ。

その間にトップが逃げ、2番手以下は縦一列に。その次の集団で先頭のマシンを追いかけながら、11番手に順位を戻していた#138内藤だったが、相手は百戦錬磨のドライバー。なかなか逆転を許してくれなかったばかりか、8周目の100Rで迫ってきたドライバーと接触。耐え切れずコースアウトした#138内藤は、23番手に後退してしまう。

最終的な順位は、#1神谷が4位、#111千葉選手は6位。#138内藤もその後のリカバリーを許されず23位のまま。「九州2連戦」のラストは、前回とは対象的な展開となってしまった。

次回、第5戦は鈴鹿サーキットで、7月15〜16日に開催される。#1神谷のリードは41ポイントにまで広がり、展開次第によっては早々と連覇が決まる可能性さえある。

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神谷裕幸のコメント

「守りに行ったというか、完全ドライセットに賭けていったので、どうにもならなかったですね。もうちょっと(雨が)小康状態になると思ったんですけど、ちょっと予想を外しました。天気だけは読めないですからね。ただ、今まで2位だった選手との差が広がったので、その点では全然いいです(苦笑。)ランキングポイントの貯金はかなりできましたし、これからもどんどん貯めていきます!」
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内藤章太のコメント

「後ろから来たマシンがインに入ってきたんですけど、もう完全に死角に入っちゃって、切った時にはコツンと当たってしまいました。100Rで僕は耐え切れず飛び出しました。いや〜、なかなか難しかったですね。それまで追いかけていたマシンも歴戦のドライバーなので、なかなか抜けなくて、僕の仕掛け方が良くなかったんだと思います。結果はさておき、ちょっとためになったレースですし、まわりに気を配る運転を初心に立ち返って、しっかりやってきたいと思っています。でも、楽しかったです」
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千葉翔太選手のコメント

「ウェットが自分、どこのコースも苦手で、オートポリスのウェットも初めてだったので、全然自分の運転が適応できなくて、ポジションを落としちゃった感じです。悔しいですね。ドライだったら行けたのかなって、タラレバですけど思うところがあったので。今後はウェットの練習をして、頑張っていこうと思っています」

TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2023西日本シリーズRd.4 AP RESULT

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