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4月1日(土)

Rd2 富士スピードウェイ

神谷裕幸が今シーズン初優勝!
ランキングでもトップに浮上する

TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2023西日本シリーズ第2戦
富士スピードウェイ  4.563km×8周
予選 4月1日(土)天候:晴れ 路面:ドライ
決勝 4月1日(土)天候:晴れ 路面:ドライ
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第2戦の舞台は今シーズン唯一のFSW。参加台数75台の大盛況

Yaris Cup西日本シリーズ第2戦が富士スピードウェイ(FSW)で開催され、今年は東日本シリーズとのWタイトルではないにもかかわらず、ここをホームコースとするドライバーが多いこともあって、75台ものエントリーを集めていた。

鈴鹿サーキットでの開幕戦では、ドライコンディションの専有走行で#1神谷裕幸がA組トップ、#138内藤章太も同組6番手と好調だったが、予選で降った雨に若干足元をすくわれた感も。#1神谷は総合3番手で、#138内藤は開始直後のスピンでセーブモードが入った影響で21番手からのスタートとなっていたからだ。

それでも決勝では#1神谷がポジションキープの3位表彰台、#138内藤は最低限の目標としていたポジションアップを果たし、16位でフィニッシュ。こと#1神谷は今年からポイントシステムが全戦有効に改められたため、この第2戦までの短いインターバルを考えると、激戦の中での無理は禁物と判断。むしろ手堅くレースを進めたことが、後々いい影響となるのではないだろうか。

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好調だった練習から一転、苦戦を強いられた予選

予選は2組に分けられ、今回は#1神谷、#138内藤ともにB組での走行となった。金曜日の専有走行では#1神谷が2分15秒289のトップタイムをマークし、#138内藤も2分15秒918で4番手と、ともに好調。だが、その流れを予選にも引き継ぐことは出来なかった。原因は路面状態の著しい変化だ。要因として考えられるのは、直前にフォーミュラの予選があったこと、気温の上昇、そして黄砂や花粉が路面を汚したことなどが挙げられる。いずれにせよ走り出してから、すべてのドライバーにその変化が分かることに……。

#1神谷、#138内藤ともに、すぐにピットを離れず、計測開始から2分ほど経過したところで、同時にコースイン。スリップストリームを使い合おうという作戦ながら、同じことを考えるライバルもいて、すぐに間に割って入られてしまう。やむなく単独で計測2周目からアタックをかけて、#1神谷は2分15秒922で2番手に、#138内藤は2分16秒401で5番手に。

1周のクールダウンを挟んで、今度は両者が連なって走行するも、タイヤのピークは過ぎていてタイムアップならず。終盤にタイムアップしたドライバーがいたため、#1神谷は2番手をキープしたが、#138内藤は6番手にダウン。A組トップのタイムがB組を上回ったことから、それぞれイン側グリッドとなり、#1神谷は4番グリッド、#138内藤は12番グリッドから決勝に臨むこととなった。

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#1 神谷裕幸のコメント

「曲がらない……。だいぶ抑えていったんですけど、それでもダメで。どうしようって迷っているうちに予選が終わってしまいました。スリップストリームを狙おうかなとも迷ったんですけど、結局、誰もスリップをくれないので、ずっと行っていて、最後だけ内藤と行ったんですけど、ちょっと足りなかったですね。まぁ、2列目からなら、なんとかなるでしょう」
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#138 内藤章太のコメント

「悪くないけど、良くもないですね。神谷さんの後ろに着きたかったんですけど、すぐ間に入られちゃって、なんとかポジションを死守しようと思ったんですが、無理でした。そういうところもボクの課題だな、と思います。最初の方でポンと出せれば良かったんですけど、それは今後の課題にして。決勝は一応ポイント圏内からのスタートなので、10位ぐらいを目指して頑張ります」
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内藤も11位でゴール、今季初ポイントを獲得する

今回は予選も決勝も土曜日のうちに行なう、ワンデイイベント。コンディションもほとんど変わらない状態で決勝を迎えた。スタートはふたりとも無難に決め、1コーナーには#1神谷がひとつ順位を上げて3番手、#138内藤はポジションキープの12番手で飛び込んでいく。オープニングラップの大渋滞の中、#138内藤はひとつ順位を落とすも、#1神谷はトップを争う一団の中にいた。

そんな#1神谷に、いきなりチャンスが訪れる。2周目の1コーナーに3台が並んで飛び込み、アウト側をとった#1神谷は大外狩りに成功。トップに躍り出たのだ。一方、#138内藤も激しいバトルを繰り広げる中、順位は変わらないものの、2周目に2分16秒316をマーク。これは後に#1神谷に破られるまで、ファステストラップとなっていた。

#1神谷の背後には2台が絶えず付いて、しかもその2台は同じチーム。#1神谷にとっても気心が知れた相手ながら、どんなフォーメーションで襲いかかってくるか分からない。4周目に2分16秒160でファステストラップを更新した後は、いったん差を1秒に広げるも、まだ安全圏内ではなかった。実際、最終ラップには後続2台がコンマ4秒差まで近づいてきたが、辛くも振り切りに成功。今季初勝利を挙げるとともに、ポイントランキングのトップに立った。

一方、#138内藤のバトルはなおも続いたが、6周目のダンロップコーナーで横から当てられてしまう。走行に支障をきたすほどではなかったのが、不幸中の幸い。次の周のヘアピンでは、先行車両の接触によるコースアウトがあり、これで11位にアップ。目標としていた10位には届かなかったものの、今季初めてのポイント獲得を果たした。

次のレースはオートポリスで、4月30日にYaris Cup西日本シリーズ第3戦として開催される。#1神谷、#138内藤ともにより一層の活躍を期待したい。

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神谷裕幸のコメント

「勝てて良かったです。まずは前の2台に付いていって、1コーナーでスリーワイドになって。ボクはアウトから行って前に出ることができました。ロング走行も昨日までいっぱいやったのでその感触を活かし、あとはタイヤとブレーキをコントロールしながら走っていました。ポイントでもトップに立って、だいぶ楽になったようですが、まだまだこれからなので、とりあえず着実に積み重ねていこうと思っています。内藤も得点できたので、良かったです」
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内藤章太のコメント

「スタートは微妙でした。オープニングラップで順位を落としているので、スタート自体はそんなに。決め手を欠いた部分はあったので、もっとレースに強くなって、予選をもっと良くなるように日々努力していきます。ポイントは獲得できましたが、今回は自分で抜いた順位ではないので。逆にポイントが獲れたことで、これをキープしていかなきゃだめですよね? 常にポイント獲得順位にいないと。兜の緒を締めるって、そんな順位ではないですけど、これからもっと頑張っていきます」

TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2023西日本シリーズRd.2 FSW RESULT

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