

Rd1 鈴鹿サーキット
チャンピオンの証“ゼッケン1”の神谷裕幸
2023年開幕戦で、まずは3位表彰台へ!
鈴鹿サーキット 5.807km×8周
予選 3月18日(土)天候:雨 路面:ウェット
決勝 3月19日(日)天候:晴れ 路面:ドライ

西日本シリーズが鈴鹿からスタート。さらなる高みを目指して
3シーズン目を迎えたYaris Cupは、ますます盛況! 今年最初のレースから、56台のエントリーを集めた。鈴鹿サーキットで開幕した西日本シリーズは、今年も全7戦での開催が予定され、年末には恒例の特別戦「グランドファイナル」が富士スピードウェイで開催される。
2023年はチームミッドレスにとって、不動のエースでもある神谷裕幸が“ゼッケン1”をつけて臨むシーズンとなる。西日本シリーズで2勝を挙げてチャンピオンに輝き、さらにグランドファイナルも制した証しは、非常に頼もしくも誇らしくも映る。当然、今まで以上にライバルたちのマークは強くなるだろうが、受けて立つのみ! 連覇を目指して熱い走りを見せてくれるだろう。
チームメイトの#138内藤章太も昨年は2度の入賞で、ランキングは18位。Vitz Raceのフル参戦から5シーズン目を迎え、猛者揃いのレースで絶えず入賞を、より上の順位が望まれる。

雨に見舞われた予選で神谷は3番手を獲得
今回も予選は2組に分けられ、#1神谷、#138内藤ともにA組を走行することとなった。金曜日の午後に行われた専有走行で、#1神谷は2分43秒819でトップ、#138内藤は2分45秒148で6番手と、立ち上がりは好調。この調子で予選も行きたいところだったが、土曜日は朝から生憎の雨模様。しかし、二人とも動じることなく、自分たちのドライビングを、そしてエンジニアたちが改めてくれたセットアップを信じ、堂々と構えていた。
計測は20分。予選開始時点では小降りだったが、いつ強く降ってくるか分からない。その意味において#1神谷、#138内藤の順で先頭を切ってコースインできたのはファインプレイだった。しかし、開始早々、S字でコースアウトする車両が相次ぎ、誰も1周計測できていないタイミングで赤旗が出されてしまう。中断は5分間だけだったが、オンタイムでの再開となり、延長は一切なし。つまり実質残り5分での勝負となった。
不運だったのは、中断の間に雨足が強まっていたこと。それはA組全員に当てはまることだが。#1神谷はアウトラップから全力で集中して走り、まずは2分56秒460をマークして、次の周には2分55秒802にまで短縮。チェッカーが振られる寸前で計測ラインを越えられたこともあり、さらにもう1周アタック! 2分55秒588を絞り出すが、トップは2分53秒台に入れており、#1神谷は無念の2番手。総合グリッドでは3番手となった。
一方、#138内藤は計測1周目の2コーナーで、スピンしてコースアウト。自力で復帰できたため、赤旗中断の要因とはならずに済んだが、その際にエンジンのチェックランプが点灯してしまう。再開後は1周を慎重に走り、3分0秒671から2分58秒983まで縮めたところでチェッカーが。11番手となって、総合グリッドでは21番手となった。

#1 神谷裕幸のコメント

#138 内藤章太のコメント

最後まで繰り広げられたトップ争い、#138内藤も目標どおり順位を上げる
予選で降った雨は、その後にやんで決勝レースが行われる日曜日は、青空が広がるまでとなっていた。なお、今年は有効ポイント制ではなく、全戦有効のポイント制に改められたため、連覇を狙う#1神谷にとっては、1戦たりとも落とすことは許されない。
注目のスタートでは#1神谷が鋭いダッシュを決め、フロントローに並んだ2台に対し、中央突破を試みるも、1コーナーでのアプローチでは一歩引いた形に。2コーナーでトップが入れ替わり、その後に神谷が続いていく。そしてトップ争いは1周目を終える前に、もう三つ巴の様相を呈していた。
2周目のスプーンから130Rにかけ、前を行く車両を攻め立てた#1神谷ながら、この時はあえて無理をせず。4周目のスプーンでもトップを争う3台が並び、バックストレートではスリーワイドで並ぶ光景も! だが、イン側にいた#1神谷は、ここでもあえて引く。
直後の130Rではトップが入れ替わるも、そのまま逃げ切りなど許されるはずもない。最後まで3台でのバトルが続いたが、こと終盤の集中力の高さは3人とも「見事!」のひと言。3台がコンマ5秒にも満たない差でチェッカーを受け、#1神谷は開幕戦を手堅く3位で終えた。
一方、#138内藤は21番グリッドから絶妙のスタートを決め、いきなり19番手に浮上。その後もバトルを繰り広げながら周回を重ねていく。7周目に後方から激しく追い上げてきた車両の先行を許したものの、最終ラップのヘアピンでは前で接触が。回避しようとした車両の失速を見逃さず、#138内藤は一気に16番手にまで浮上。入賞はならなかったが、目標とするポジションアップには成功した。
次のレースは富士スピードウェイで、4月1日にYaris Cup西日本シリーズ第2戦として開催される。#1神谷、#138内藤ともにさらに順位を上げることが望まれる。


神谷裕幸のコメント
