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11月25日(土)

Grand Final 富士スピードウェイ

ヤリス使い日本一を決める2023年最後の熱戦
西日本シリーズチャンピオン神谷裕幸が3位表彰台に立つ!

TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2023グランドファイナル
富士スピードウェイ
4.563km×10周
予備予選・予選 11月25日(土)天候:曇り 路面:ドライ
決勝 11月25日(土)天候:晴れ 路面:ドライ
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東西の統一王座決定戦に82台がエントリー!

Yaris Cup西日本シリーズはすでに全7戦を終え、#1神谷裕幸が2連覇を達成したが、まだもう1戦、重要なレースが残されていた。それが富士スピードウェイを舞台とする特別戦、「グランドファイナル」だ。東西シリーズの統一王座決定戦として、「Yaris Cup Master」を決めるレースでもある。このレースを制した者だけに、翌年「ゼッケン1」をつけることが許される。
今回も盛況でエントリーは82台(出走は77台)。このレースの特徴は予備予選が行われることだ。チャンピオンの#1神谷はシードドライバーであるため走らずに済むが、#138内藤章太は予備予選を通過できなければ、続いて行われる予選に挑むことが許されない。しかも、今回のレースはコンソレーションが行われないから、そこで走行終了となりかねない。これらすべてのスケジュールが土曜日に行われるだけに、非常に慌ただしくもあるが、いいリズムを刻み続ければ必ず好結果を得られるはずだ。

神谷が予選4位を獲得。予備予選を突破した内藤は16番グリッドに

23名のシードドライバーが走行を免除された予備予選は、54台を2組に分けて行われた。決勝に用意されたグリッドは54台分とあって31名しか生き残れないだけに、あらためて厳しい戦いであることが分かる。とはいえ、A組で臨んだ#138内藤は計測2周目に2分15秒686を記録し、5番手で難なく予備予選通過に成功した。
そして、いよいよ#1神谷らシードドライバーを交えた予選が開始。ここでは54台が一斉に走る一発勝負。計測は予備予選同様わずか15分とあって、多くのドライバーがコースオープンと同時に走行を開始するが、Team midressは比較的最終コーナー寄りのピット配置だったこともあり、#1神谷、#138内藤ともに2分ほどピットで待機の後、信頼関係の厚いドライバーたちとともに走り出す。
位置取りにも恵まれ、前後に邪魔なマシンはいない。気心の知れた“グループ”間でスリップストリームを使い合い、まずは#1神谷は計測1周目から2分15秒705を、#138内藤も2分15秒819を記録する。しかし、低い気温はエンジンを回してくれるが、低い路面温度ではタイヤのグリップをなかなか発動させてくれず、今回ばかりはそこがピークではなく……。
#1神谷はさらに2分14秒524、2分14秒437までタイムを詰めていくが、スリップストリームを使い合ったドライバーは2分14秒010に到達。コンマ4秒差での4番手に甘んじた。
一方、計測1周目こそ、神谷らの“グループ”に着いていけた#138内藤だったが、その後は離されてしまい単独での走行に。それでも2分15秒520、2分15秒427と、わずかながらもタイムを詰め続けたことで、16番グリッドを得ることとなった。
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#1 神谷裕幸のコメント

「みんなでスリップストリームを使い合いましたが、ちょっと迷いがあって力を出し切れませんでした。走りがまとまらなかったなぁ、という感じでしたね。決勝ではもう少し走りを路面状況などに合わせないと。たぶん、このグループ以外は着いて来られないと思うので、なんとかしたいと思います。終わり良ければ、すべて良しとしたいです」
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#138 内藤章太のコメント

「やっぱり、トップ集団からはちょっと離れてしまいましたね。一段落ちたところに、今はいるのかなと思いますね。でも、このレースウィークに神谷さんからご指導いただいて、自分なりにも考えて、良くはなっていると思いますので、決勝だけでなく来シーズンも乗れるなら、そこをぶつけて行きたいと思います。このレースを今年の集大成にしたいです」
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神谷が3位表彰台に上がっても悔しさが残る結果に

「Yaris Cup Master」を決める熱戦は、曇りがちだった予選とは異なり、ようやく陽が差すようになって寒すぎず程良いコンディションで行われた。
レッドシグナルが消えると、#1神谷は鋭く蹴り出し、まずはひとつポジションを上げる。さらにフロントローの2台の間を中央突破と行きたいところだが、それを見越していたのか相手も左右の間隔を狭め行く手を阻んできた。3番手で1コーナーをクリアした後も、後続はぴたりと背後に。コカコーラコーナーの進入で後続の1台に並ばれ、続く100Rで軽く接触するも逆転は阻止していた。
1周目を終えた時点で#1神谷は3番手、そして#138内藤はポジションキープの16番手だ。その時はトップ2台と#1神谷との差はコンマ8秒ほどあったが、次の周にはギュッと詰まって5台でのトップグループが形成されるようになる。前にも2台、後ろにも2台、下手に仕掛けて仕損じれば、順位を落としかねない緊迫した状態とあって、#1神谷はしばし様子を見ることになる。
#138内藤もポジションキープで周回を重ねていたが、4周目にGR Supraコーナーでのシフトミスにより19番手へ後退。これで集団の中に飲み込まれ、激しいバトルを回避できない状況に。
7周目、ついにトップグループにも動きが。#1神谷の背後で4番手争いの2台が激しくバトルを展開し間隔が開いた。その結果、トップ争いは三つ巴に転じていく。後続は気にしなくても済むようになったが、前を行く2台はチームメイト同士とあって明らかに2番手のマシンは#1神谷のガードに徹していた。これでは勝負をかけることもままならず。手も足も出せぬまま10周が経過し、無情にもチェッカーが……。#1神谷は3位となった。
一方、#138内藤もギアの不調で思うような走りが許されず、1台また1台とかわされ続けていく。最後は23位でフィニッシュ。やはり悔やまれる結果となった。
激動の2023年シーズンもこれにて終了。予選後に#1神谷が語った「終わり良ければ、すべて良し」という締めくくりとはならなかったが、シーズンを通じて得られたものは、ふたりとも少なくなかったはずだ。誓うは2024年シーズンでのリベンジである!
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神谷裕幸のコメント

「100Rに入っていったら、外にいたマシンと当たってしまって、それで(左のミラーが)飛んでいっちゃったんです。ギリギリまで避けたんですけど……。走行に支障がなかったのは良かったんですけど、そのあとはなかなか……。行けそうで、行けなかったです。チャンスあるかなと思ったんですが、最後の方、僕にもミスがあって。うまく行きませんでした」
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内藤章太のコメント

「得られたことはいっぱいありましたが、僕が引かないと接触するだろうな、って突っ込み方も後ろからされたので、ちょっと納得できない部分もあります。それ以上に、大きく順位を落としてしまった原因は、昨日の最後の練習からシフトの入りが悪くなっていて、オイル変えたら良くなるかなと思っていましたが、やっぱりダメで。ギアが入らなくなったり、バトルしている時にギアが落ちなくなっていたりしていたんです。もったいなかったですが、それもまた自分の実力であると思うので、来シーズンは今回の予選などで感じたことを活かして、よりいっそう上に行けるように頑張っていこうと思っています」
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TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2023特別戦 GRAND FINAL  RESULT

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