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10月22日(土)

Rd7 富士スピードウェイ

予選8番手から順位を上げるも、表彰台にはあと一歩届かず
それでも神谷裕幸が最終戦を待たずシリーズ制覇が確実に!

TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2022西日本シリーズ第7戦
富士スピードウェイ  4.563km×8周
予選 10月22日(土)天候:曇り 路面:ドライ
決勝 10月22日(土)天候:曇り 路面:ドライ
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チャンピオンに王手をかけた神谷。その条件とは?

激戦が続いてきたシリーズも、あと2戦を残すのみとなり、まさに佳境に突入した。Yaris Cup西日本シリーズ第7戦は富士スピードウェイを舞台とし、再び東日本シリーズとのWタイトルで開催。エントリー台数は113台と、第2戦にはわずかに及ばなかったが、用意される決勝グリッドは54台とあって、再びコンソレーションさえ走れぬ者を出すほどの超活況だ。

開幕戦の勝利、さらに前回の2勝目によって、ランキングのトップを快走するチームミッドレスのエース、#38神谷裕幸に最終戦を待たずしてチャンピオンが決まる可能性が出てきた。まず7戦中有効5戦、しかも開催4サーキットの高得点+その他の大会の高得点という条件の上で、すでに逆転を許されるのはランキング2位の水野大選手だけとなっている。#38神谷は今回も勝てば文句なく決定ながら、逆に水野選手が優勝すると2位でも最終戦に持ち越される。

さらに、水野選手が2位になると条件は複雑で、ポールポジションとファステストラップ両方を奪われるとやはり持ち越しになるが、いずれか一方を奪われると、#38神谷は3位に入り、なおかつもう一方を獲得するとチャンピオンが決定。そして水野選手が2位ながら、いずれも獲得できなかった場合は、#️38神谷は仮にリタイアしても決定となる。

どうあれ、#38神谷にとっては圧倒的に有利な状況に変わりないが、簡単な決定は望んではいまい。もちろん確固たる結果を残した上で、2018年の86/BRZレース クラブマンシリーズ以来となるチャンピオン獲得を目指す。

そして#138内藤章太も、ここまで2回の入賞によって目下ランキング15位。この2戦の結果次第では、シングルランキング獲得の可能性も残されているだけに、成長ぶりを示す意味でも奮起を期待したい。

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予選の結果、神谷のチャンピオンへの流れが

予選は土曜日に行われ、3組に分けられた。#38神谷はB組で、#138内藤はC組。前回は天候の急変でアタックタイミングが組ごとで分かれたが、今回は天候も穏やかだからセオリーどおりのアタックが可能なはず。むしろ、最後のC組の方が路面状態は向上して、有利かもしれない。いずれにせよ、3組に分けられても渋滞は必至。クリアラップを得るのは至難の業と言えそうだ。

土曜日の専有走行でもトップタイム、2分15秒538をマークしていた#38神谷は、計測1周目から積極的な走りを見せ、2分15秒835をマークしてトップに立つと、いったんクールダウン。この間に3番手に順位を下げるも、その後に2分15秒620にタイムアップ。しかし練習で出したタイムを上回ることはできず、また3番手のままで予選を終えた。

#138内藤も計測1周目から攻めて、まずは2分16秒430を記し、2分16秒342、2分16秒021へと順調にタイムを詰めていく。2分15秒台への突入も期待されたが、後半は伸び悩んでしまい、タイムアップならず。C組9番手となった。なお、予想どおりトップのタイムはC組、B組、A組の順で優ったため、決勝には#38神谷は8番手、#138内藤は25番手で臨むこととなった。

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#38 神谷裕幸のコメント

「昨日のうちに予選シミュレーションをしておいて、同じ人とスリップストリームを使い合ったんですが、ストレートで追いついてしまって。もうちょっと間隔を開けておけば良かったですね。まぁ、終わってしまったものは仕方ないので、決勝で頑張ります。ランキング2位の水野大選手がポールポジションを獲れなかったから、もうシリーズ制覇は確実じゃないかな? ですが、少しでも順位上げて、カッコよく決めたいですね。」
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#138 内藤章太のコメント

「スリップストリームはうまく使えたんですが、C組はみんな速くて伸び悩んじゃった感じでしたね。中盤も一瞬、前の集団に離されたりして。ニュータイヤを履いた時の練習とタイムがほぼ近いので、これが今のベストだったのかなと思います。」
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神谷、内藤共に激しいバトルを繰り広げた決勝レース

ヤリスカップは、通常コンソレーションが先に行われるが、今回は決勝レースの方が先という変則スケジュールとなった。予選からのインターバルはわずか2時間あまり。程よく緊張感が保たれる間隔かもしれない。

決勝の好スタートを決めた#38神谷は、オープニングラップのうちにふたつ順位を上げて6番手に。2周目にひとつ順位を落とすも、その相手を5周目のコカコーラコーナーで抜き返すと、さらに前を行く集団に迫っていく。

6周目には相次いで2台をパス。すると、そこにはバトルの激しさのあまり、ペースが鈍っていたトップ集団が! まさに千載一遇のチャンス到来だ。7周目にはまたもコカコーラコーナーで3番手に上がり、トップ浮上も夢ではないと思われた。

しかし、最終ラップの13コーナーで半ば強引にインを刺され、接触を避けるため#38神谷は立ち上がりでコースをはみ出してしまう。それでも失速せずに済み、最終コーナーではイン側のラインを選んで再び3番手に立つも、ゴール直前で抜き返されて4位でゴール。その差は1000分の15秒でしかなかった。だが、この結果、神谷はランキングトップを守り最終戦を待たずにシリーズ制覇! あとは正式なポイントランキング発表を待つのみ。

一方、#138内藤はスタートに出遅れて、ふたつポジションを落として27番手でオープニングラップを終え、その後は渋滞のような集団の中で激しいバトルを重ねていく。目まぐるしく順位を入れ替え、2周目には24番手に上がるも、これがピークに。クリーンファイトを重ねた結果、26位でゴール。ところが、ペナルティのマシンが2台あり正式結果は24位に繰り上がった。

最終戦は11月19〜20日に岡山国際サーキットで開催される。#38神谷には、勝って有終の美を飾ってほしいところ。そして#138内藤には、今回繰り広げたバトルによって学べたことを、しっかり結果として残すことが期待される。

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神谷裕幸のコメント

「最後にストレート勝負になって、一度抜いてきたんですけど、また抜かれてしまって。仕方ないですね。厳しかったです。正式なポイントランキング発表はまだですが、もう確実だろうと。今の印象ですか? はい、疲れました(笑)。次、岡山がまだあるので、最後に勝って終われたらいいですね。」

内藤章太のコメント

「スタートは盛大にやらかしまして、そこで前に行かれちゃったのを、ある程度取り返して、なんとか、なんとかという感じでしたね。バトルはメッチャ楽しかったです。気心の知れた選手達とクリーンなバトルができて、非常に光栄でした。いつも一緒に走っている人たちなので、楽しかった。みんな、まわりを見ているから、“ごめんね”、“いいよ”って(笑)。次はもっと行きます。」

TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2022西日本シリーズRd.7 FSW  RESULT

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