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7月30日(土)

Rd5 オートポリス

神谷裕幸は4戦連続で表彰台獲得し、ランキングのトップを独走中
内藤章太は白熱バトルを制し、今季二度目の入賞果たす

TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2022西日本シリーズ第5戦
オートポリス 4.674km×9周
予選 7月30日(土)天候:曇り 路面:ドライ
決勝 7月30日(土)天候:曇り 路面:ドライ
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九州のマイスターたちには、絶対に負けられない戦い

開幕戦が中止になったため、オートポリスでは今年初めての開催となったYaris Cup西日本シリーズ。エントリーは30台と、東日本シリーズとのWタイトルだった前回の富士に比べると、少し寂しく感じられてしまうが、それでも十分に盛況であって、前回の富士戦が特別過ぎたのだ。ともあれ、オートポリスには地元・九州の、たっぷり走り込んだ“マイスター”も多く存在するだけに、チームミッドレスの#38神谷裕幸、#138内藤章太も楽な展開は許されないだろうが、だからこそ戦い甲斐もあるというものだ。

特に#38神谷は目下ランキングのトップを爆進中! 開幕戦の優勝から、ここまでの3戦でいずれも表彰台を逃していない。今回もさらに差を広げて、一歩でも二歩でもチャンピオン獲得に近づいておきたいところ。そして#138内藤には開幕戦以来となる、今年2回目の入賞が期待された。

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スリップストリームを使えたが、ライバルにも使われた神谷は予選2番手に

走行を木曜日から開始して万全を整えていたチームミッドレス。金曜日に行なわれた専有走行では、案の定というべきか、トップ5のうち3人が、九州のマイスターで占められた。そんな状況において#38神谷は2分25秒517で、トップからコンマ5秒遅れでの6番手ながら、手応えは上々の様子。また#138内藤も2分26秒072を記録して9番手と、どうやらW入賞も夢ではなさそうだ。

今回は予選、決勝を1日に行なう、久々の1DAY開催。予選は土曜日の8時35分から、20分間の計測で争われた。未明に雨が降り、コースの一部を濡らしたものの、レコードライン上はほぼドライ。しかも、後半になるほどコンディションは向上するのは明らかなことから、#38神谷、#138内藤ともに開始からしばらくピットで待機し、ほぼ折り返しのタイミングから走行を開始した。

その時点ですでに2分25秒台が記録されていただけに、必要以上のウォームアップは不要と、ふたりは判断。計測1周目からアタックを開始し、#38神谷はシリーズの強豪たちと混じって走り、スリップストリームも有効に使って2分24秒706をマークして2番手に。そして#138内藤も2分25秒794で、12番手につける。

もうひと伸びが欲しかったが、ふたりともに条件に恵まれず、特に#138内藤はセクター2まで自己ベストを刻んだ計測3周目に、シフトミスがあった一方で、ポジションはそのまま。結果、#38神谷は予選2位、#138内藤は予選12位から決勝レースに臨むこととなった。

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#38 神谷裕幸のコメント

「先に出たタイムをみて、もう路面はドライだなと。向かい風だったのでスリップストリームを使わないときついだろうと思い、練習の時に速かった人たちと一緒に走りました。走るポジション的には良かったんですけど、後ろにいた水野大選手にいいところをすべて持っていかれました(苦笑)。後ろの間隔を見て、『あ、やられた』と、なんとなく分かっていましたけど。気心は知れた選手なので、決勝も楽しみたいと思います」
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#138 内藤章太のコメント

「ダメでした。1周目はちょっと引っかかったので、2周目に入るところで譲ってもらって、3周目はセクター3のジェットコースターを終わって、上り始めたところまでベストできていたんですけど、シフトダウンした時に5速に入ってしまい、そこで『チ〜ン』と。でも、12番手だったらスタートの混乱でスルスルっと行けるかもしれないし、可能性はあるので、そこに賭けて決勝に切り替えていきます」
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絶えずコンマ差でのバトルを繰り広げるも、抜けないコースに決め手を欠いて……

わずか2時間余りのインターバルで迎えた決勝レースは、9周の争い。路面からは完全に水が捌けて、ドライコンディションでの戦いとなった。注目のスタートは、スムーズに動き始めた#38神谷ながら、ポールシッターもうまくまとめて逆転を許さず。

一方、スタートは失敗したという#138内藤ではあったが、集団の中に飲み込まれながらも冷静に対処。第1ヘアピンで1台、そしてジェットコースターストレート先の右コーナーで、もう1台に並んで頭ひとつ出たところで、SC(セーフティカー)ボードが提示される。第1ヘアピン立ち上がりで接触があり、1台がコース上に停止していたためだ。

SC先導は3周目まで続き、リスタートに3番手の車両が出遅れたため、#38神谷はトップ争いに専念できるように。絶えずコンマ差で続き、スキをうかがうのだが、速い場所、遅い場所に明らかな違いがあるため、なかなか逆転のチャンスを見出せずにいた。#138内藤も前後を囲まれながら9番手を争い合うも、やはりこのあたりのポジションであれば、相手もそうそうミスをおかしてはくれず。

ともに僅差でバトルを続けながらも、最後まで順位変動の機会は与えられず、#38神谷は2位でゴール。それでもランキングトップを維持するとともに、よりポイント差を広げた。そして#138内藤は10位となり、開幕戦以来の入賞を果たすこととなった。

次のレースは鈴鹿サーキットで、9月3〜4日に開催される。シリーズはいよいよ後半戦に突入し、より一層の激戦が予想されるが、ふたり揃っての快進撃を大いに期待したい。

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神谷裕幸のコメント

「昨日か一昨日に、トップを争い合った水野大選手が『車載動画を見てください』というので、見てあげて、ボクの車載も見せたら、セットの方向性がまったく違っていたんです。だから、速いところ、遅いところがバラバラで、ちょっと難しかったですね。まぁ、今回は有効ポイントも大きいので、しっかり重ねることが重要だと思っていたので、まぁまぁ良かったです。シリーズを考えれば、大きい2位ですけど、勝ちたい〜。開幕戦しか勝っていませんからね(苦笑)」
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内藤章太のコメント

「実はスタート、めちゃくちゃ失敗しまして、集団の中に飲み込まれちゃったんです。でも第1ヘアピンで1台抜いて、第2ヘアピンでバトルして、ジェットコースターの下で一歩出たところでSCが出て。下がってくれて、その後は順位を死守できました。後ろの選手は地元の方で、オートポリスのスペシャリストとバトルできたのは、すごく大きな経験になったと思います。正直、スタート前は完走できればいいかなと、呑気なこと考えていたんですけど、いざ始まるとスイッチ入って、やっぱりポイント欲しいなって頑張ってきました。次はボクにとって今年初めての鈴鹿になりますが、引き続きポイント獲れるように努力します」
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TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2022西日本シリーズRd.5 AP  RESULT

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