

Rd5 オートポリス
神谷裕幸は4戦連続で表彰台獲得し、ランキングのトップを独走中
内藤章太は白熱バトルを制し、今季二度目の入賞果たす
オートポリス 4.674km×9周
予選 7月30日(土)天候:曇り 路面:ドライ
決勝 7月30日(土)天候:曇り 路面:ドライ

九州のマイスターたちには、絶対に負けられない戦い
開幕戦が中止になったため、オートポリスでは今年初めての開催となったYaris Cup西日本シリーズ。エントリーは30台と、東日本シリーズとのWタイトルだった前回の富士に比べると、少し寂しく感じられてしまうが、それでも十分に盛況であって、前回の富士戦が特別過ぎたのだ。ともあれ、オートポリスには地元・九州の、たっぷり走り込んだ“マイスター”も多く存在するだけに、チームミッドレスの#38神谷裕幸、#138内藤章太も楽な展開は許されないだろうが、だからこそ戦い甲斐もあるというものだ。
特に#38神谷は目下ランキングのトップを爆進中! 開幕戦の優勝から、ここまでの3戦でいずれも表彰台を逃していない。今回もさらに差を広げて、一歩でも二歩でもチャンピオン獲得に近づいておきたいところ。そして#138内藤には開幕戦以来となる、今年2回目の入賞が期待された。

スリップストリームを使えたが、ライバルにも使われた神谷は予選2番手に
走行を木曜日から開始して万全を整えていたチームミッドレス。金曜日に行なわれた専有走行では、案の定というべきか、トップ5のうち3人が、九州のマイスターで占められた。そんな状況において#38神谷は2分25秒517で、トップからコンマ5秒遅れでの6番手ながら、手応えは上々の様子。また#138内藤も2分26秒072を記録して9番手と、どうやらW入賞も夢ではなさそうだ。
今回は予選、決勝を1日に行なう、久々の1DAY開催。予選は土曜日の8時35分から、20分間の計測で争われた。未明に雨が降り、コースの一部を濡らしたものの、レコードライン上はほぼドライ。しかも、後半になるほどコンディションは向上するのは明らかなことから、#38神谷、#138内藤ともに開始からしばらくピットで待機し、ほぼ折り返しのタイミングから走行を開始した。
その時点ですでに2分25秒台が記録されていただけに、必要以上のウォームアップは不要と、ふたりは判断。計測1周目からアタックを開始し、#38神谷はシリーズの強豪たちと混じって走り、スリップストリームも有効に使って2分24秒706をマークして2番手に。そして#138内藤も2分25秒794で、12番手につける。
もうひと伸びが欲しかったが、ふたりともに条件に恵まれず、特に#138内藤はセクター2まで自己ベストを刻んだ計測3周目に、シフトミスがあった一方で、ポジションはそのまま。結果、#38神谷は予選2位、#138内藤は予選12位から決勝レースに臨むこととなった。

#38 神谷裕幸のコメント

#138 内藤章太のコメント

絶えずコンマ差でのバトルを繰り広げるも、抜けないコースに決め手を欠いて……
わずか2時間余りのインターバルで迎えた決勝レースは、9周の争い。路面からは完全に水が捌けて、ドライコンディションでの戦いとなった。注目のスタートは、スムーズに動き始めた#38神谷ながら、ポールシッターもうまくまとめて逆転を許さず。
一方、スタートは失敗したという#138内藤ではあったが、集団の中に飲み込まれながらも冷静に対処。第1ヘアピンで1台、そしてジェットコースターストレート先の右コーナーで、もう1台に並んで頭ひとつ出たところで、SC(セーフティカー)ボードが提示される。第1ヘアピン立ち上がりで接触があり、1台がコース上に停止していたためだ。
SC先導は3周目まで続き、リスタートに3番手の車両が出遅れたため、#38神谷はトップ争いに専念できるように。絶えずコンマ差で続き、スキをうかがうのだが、速い場所、遅い場所に明らかな違いがあるため、なかなか逆転のチャンスを見出せずにいた。#138内藤も前後を囲まれながら9番手を争い合うも、やはりこのあたりのポジションであれば、相手もそうそうミスをおかしてはくれず。
ともに僅差でバトルを続けながらも、最後まで順位変動の機会は与えられず、#38神谷は2位でゴール。それでもランキングトップを維持するとともに、よりポイント差を広げた。そして#138内藤は10位となり、開幕戦以来の入賞を果たすこととなった。
次のレースは鈴鹿サーキットで、9月3〜4日に開催される。シリーズはいよいよ後半戦に突入し、より一層の激戦が予想されるが、ふたり揃っての快進撃を大いに期待したい。


神谷裕幸のコメント

内藤章太のコメント
