

Rd4 鈴鹿サーキット
神谷裕幸が雨の予選で5番手となるも、決勝で挽回して2位ゴール
ランキングのトップはキープし、さらに差を広げる!
鈴鹿サーキット 5.807km×8周
予選 6月18日(土)天候:曇りのち雨 路面:ウェット
決勝 6月19日(日)天候:晴れ 路面:ドライ

日本モータースポーツの聖地・鈴鹿には
70台もの大量エントリーが!
70台もの大量エントリーが!
今季2戦目となる、Yaris Cup西日本シリーズの第4戦が、鈴鹿サーキットで開催。前回の岡山国際サーキットでチームミッドレスは、#38神谷裕幸がYaris Cup初優勝を成し遂げ、#138内藤章太も7位と、ともに好調な幕開けとなっていた。この勢いは何としてでも維持したいところだ。
今回のエントリーは、モータースポーツの聖地・鈴鹿だけあって70台と、西日本シリーズ単独のレースとしては最多となった。決勝レースに用意されたグリッドは48台。実に22台がコンソレーションに回らなければならない。
もちろん、予選は2組に分けられ、計測も20分と長めだが、1周5.807kmのロングコースとあって、1回のミスを取り戻すのに普段以上の時間を要するから、チャンスは多いとは言い難い。当然、ポジショニングも重要になる。上位と下位とではラップタイムに大きな開きもあるだけに、1周すべて前走車に詰まらず走るのも至難の業。運も実力のうち……と言えば、それまでだが。
内藤が戦わずして無念のリタイア……
今年最初のレースで入賞を果たし、今回も活躍が期待されていた#138内藤だったが、鈴鹿のパドックにマシンはなかった。事前の練習でクラッシュし、修復が間に合わなかったためだ。誰より悔しい思いはしていようが、レースを外から見るのも修行のひとつ。もちろんチームとは帯同し、サポートに専念することとなった。
金曜日に行われた専有走行では、#38神谷は2分46秒745で総合でも3番手、調子はまずまずといったところ。ただし、それまではドライコンディションが保たれていた。しかし、午後から予選が開始されると、ポツリポツリと雨が降り出して、路面を瞬く間に濡らすことに。それでも13時40分から開始された、#38神谷が臨んだA組では、ほぼ止んでもいた。問題はピークをどのタイミングに置くか。通常ならより路面から水の捌ける後半だが、いつまた強く降り始めるか分からない。#38神谷の選択は、前半勝負だった。
計測1周目から3分1秒482をマークしてトップに立ち、次の周には3分0秒881、そのまた次の周には3分0秒569にまで短縮し、また西コースでは再び雨粒が落ち始めたため、早々にアタックを切り上げた#38神谷ではあったのだが……。
実際の路面のピークは、まだ先だったよう。というのも、終了間際に2台の先行を許してしまったからだ。なお、その雨はB組までのインターバルで本格的に降り始めたため、トップはA組のタイムを上回れず。その結果、#38神谷は5番手で決勝をスタートすることとなった。

#38 神谷裕幸のコメント

強烈なガードに逆転を許されず
悔しい2位に
悔しい2位に
決勝レースの行われる日曜日は、天候も一転。上空には青空が広がり、もはや初夏の様相を呈するまでとなっていた。3列目からのスタートとなった#38神谷は、レッドシグナルの消灯に素早く反応。さっそく4番手に躍り出る。その後も前を行く車両と少しも遅れず、まるで連結状態で6台でのバトルを繰り広げていく。3周目のS字で#38神谷は3番手に浮上し、その勢いのまま4周目の1コーナーではインを刺して2番手に躍り出た。
だが、トップのガードはあまりに固く、#38神谷をもってしても逆転はなかなか許されない。そこで5周目にあえて後続車両を1台先行させて、状況の打開をはかることに。「何か」を起こしてくれることを期待したのだが、その車両はヘアピンでブレーキトラブルを抱えてクラッシュしてしまう。あえなく目論見は崩れた。
再び自ら攻略を試みるも、やはり猛烈なガードに行く手を阻まれる。結局、最後まで#38神谷に逆転のチャンスは訪れることなく、2位でゴールすることとなった。だが、ランキングのトップはキープし、また前回2位のドライバーが3位となったことでリードをさらに広げ、9ポイント差としていた。
次回のレースは富士スピードウェイを舞台に、7月16・17日にYaris Cup西日本シリーズ第2戦、東日本シリーズ第4戦とのWタイトルで開催される。100台超のエントリーが見込まれ、もはや大激戦となるのは必至。チームミッドレスの引き続きの活躍を期待したい。

