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5月15日(日)

Rd3 岡山国際サーキット

チームミッドレスはYaris Cupに精力を集中、目指すはチャンピオン
神谷が初優勝、内藤は7位で、幸先の良いスタートを切る!

TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2022西日本シリーズ第3戦
岡山国際サーキット 3.703km×10周
予選 5月15日(日)天候/曇り 路面/ドライ
決勝 5月15日(日)天候/曇り 路面/ドライ
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当初の予定より遅く幕を開け、第3戦からのスタートに

2シーズン目を迎えたYaris Cupながら、本来の開幕戦の直前になってレース延期の発表があった。「サーキットでの高速走行から急制動、旋回を行うような極限的な状況において、ごく稀に ABS 制御の早期作動に至る可能性がある」ことが判明したためだ。全Cup Carに対してABS プログラムアップデート実施する対策を施すには時間を要することから、その後の発表で西日本シリーズにおいては、第1戦は中止となり、第2戦は東日本シリーズ第4戦との合同開催に改められた。

そのため、シリーズは第3戦からのスタートとなった。もちろんチームミッドレスは継続参戦を決定。しかし、今年は併せて参戦していたGR86/BRZ Raceに関しては活動を休止し、Yaris Cup一本に活動を絞ることに。精力を集中するからには社員ドライバーであり、チームのエースである#38神谷裕幸は常に優勝を、そしてチャンピオン獲得を目標として掲げ、そして#138内藤章太には絶えず入賞を果たすことが目標とされた。

なお、今回のエントリーは54台となり、これは岡山国際サーキットのレースとしては、昨年の最終戦の47台を上回っている。今後、ますます活況を呈することだろう。

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神谷がポールポジションを奪い、内藤もシングルグリッドを獲得

長期予報では、週末の天気は崩れ気味と伝えられていたが、いざレース日が近づくとどんどん好転していき、結局、青空が広がることは終日なかったが、完全にドライコンディションが保たれた。先にも触れたとおり50台を超えるエントリーを集めたことから、予選は岡山で初めて2組に分けられて実施。#38神谷、#138内藤ともにA組での走行となった。

ちなみに土曜日に行われた専有走行において、#38神谷は2分0秒947でA組2番手、#138内藤は2分1秒369でA組5番手につけており、これをターゲットとし、さらに予選で上回ることが期待された。

8時55分から開始された予選の計測時間は15分とあって、後半のコンディション向上を待つ余裕はない。#38神谷、#138内藤ともにコースオープンと同時に走行を開始する。計測1周目から#38神谷は2分0秒164でトップ、#138内藤も2分1秒309で5番手と、それぞれターゲットタイムは楽々クリアしたが、予断は許されないところ。ともに1周クールダウンを挟んで、さらにコースを激しく攻め立てていく。

その結果、#38神谷はラストアタックでただひとり2分を切る、1分59秒980をマークしてチェッカーを待たずに走行を終了。#138内藤も計測3周目に、2分0秒687を記録して4番手につけることとなった。あとはB組の動向を待つこととなったが、#38神谷のタイムを上回る者は現れず、昨年の第2戦・鈴鹿以来となるポールポジションが決定。#138内藤も7番手から決勝レースに臨むこととなった。また、チームミッドレスの5台も揃って予選通過を果たした。

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#38 神谷裕幸のコメント

「路面がサラサラしていて、タイヤが全然食わなくて。どうしたものかと思って2周目はアタックをやめて、後ろの内藤を引っ張れるぐらいまで下がりました。そこからもう一度アタックに行ったら、若干フィーリングは良くなったという感じでした。とにかく大島和也選手のコースレコード(1分59秒959)抜きたいと、9秒入れましたけど、微妙に届きませんでしたね。内藤には自分でいろいろ考えさせて、着いて来られるようになっているので、これで成長していってくれれば。ただ教えるだけでは、身になりませんからね」
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#138 内藤章太のコメント

「神谷さんに着いていけるようになりつつありますけど、まだまだですね。神谷さんの後ろに着くと、より一層まだまだ感があります。正直な話、レースウィーク前半は全然乗れていなくて、チームの人たちと話をしたり、もちろん神谷さんに教えてもらったりして、それを淡々とこなしていくうちに、ちょっとずつタイムが上がっていきました。決勝はもちろん上を目指して、また入賞できるように頑張っていきたいと思っています。気負い過ぎず、頑張り過ぎないのを頑張るんで、『自分の走りをする!』って感じで行きます」
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後方からのプレッシャーにも屈せず
神谷が悲願のYaris Cup初優勝飾る

予選から2時間と空けずに、決勝レースのスタート進行が開始され、フルグリッド44台がグリッド上に並べられた。コンディションは引き続きドライとあって、激戦のお膳立ては整えられていた。

誰より好スタートを決めて、1コーナーに真っ先に飛び込んでいったのが#38神谷だ。そして#138内藤も1ポジションアップに成功。ふたりとも立ち上がりは上々だ。しかし、トップの#38神谷の背後には3台が連なり、そのまま楽に逃げさせてはくれそうもなかった。その中の1台がコースアウトして遅れるも、戻ったのは#138内藤の背後。なんとかここは抑え抜きたい。

中盤に入ると、#38神谷に食らいついているのは1台だけとなっていたが、時にラップタイムでは上回ることもあって、少しも気の抜けない状況に見えた。しかし、その一方でラップタイムは極めて安定しており、#38神谷が沈着冷静に走り続けているのは間違いなさそうだ。

一方、#138内藤は4周目に逆転を許したものの、その後は大きく遅れを取らずに続いていく。むしろ後続は引き離していたこともあって、隙あらば……という意欲さえ感じさせた。

終始2番手とはコンマ差の大接戦だったものの、#38神谷は一度もトップを譲ることなくフィニッシュ。Yaris Cupでの初優勝をポール・トゥ・ウィンで飾ったこともあり、その表情には安堵の様子とともに、これからも勝ち続けるんだという強い意志も表れていた。そして#138内藤は7位でゴールし、初戦から入賞を果たすこととなった。

Yaris Cup西日本シリーズの今季2戦目となる、シリーズ第4戦は6月18〜19日に鈴鹿サーキットで開催される。引き続き、揃っての入賞を期待したいところだ。

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神谷裕幸のコメント

「タイヤが全然食わなくて、きつかったんですけど、自分が苦しいなら、後ろもきっと苦しいだろうなと、間隔を見ながら温存するところと、ちょっとプッシュするところを決めて走り続けました。なんとか、ずっとトップで走れて良かったです。Yarisではやっと勝てました! 去年は勝てそうで、なかなか勝てなかったので(笑)。まぁ、とりあえず一安心って感じです。次に向けてまた準備していきます」
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内藤章太のコメント

「上がったり下がったり、目まぐるしいレースでしたけど、バトルの経験値が出たレースでした。ペース自体は全然悪くなかったと思うので、今後はこれをベースに、さらなる高みを目指して頑張っていきたいですね。乗れてはいるんですが、まだ経験で抑えられなかったり、行けなかったりがはっきり出ちゃっているので、バトルばっかりは経験するしかないですから、もっとしっかりバトルできるように、このあたりのポジションを常にキープして、より揉まれて強くなっていきたいです」
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TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2022西日本シリーズRd.3 岡山  RESULT

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