

Rd1 富士スピードウェイ
新たなスタートを切ったYaris Cupに、チームミッドレスが挑む!
神谷が最終ラップで抜かれ、2位でゴールも今後に大きな手応え得る
富士スピードウェイ 4.563km×8Laps
予選 6月5日(土)天候/曇り 路面/ドライ
決勝 6月5日(土)天候/雨 路面/ウェット


関心の高さは、90台オーバーのエントリーからも明らか!
2000年にスタートを切り、昨シーズンで21年の歴史に幕を閉じたNetz Cup Vitz Raceの、コンセプトをそのまま受け継いだYaris Cupが、新たに開催されることとなった。シリーズは東日本、西日本に分かれて、それぞれ全5戦で争われるが、記念すべき最初のレースは、富士スピードウェイを舞台に、東日本/西日本シリーズを合わせた第1戦として開催された。
新たなシリーズへの関心の高さは、いきなり91台という大量エントリーからも明らかだ。その多くが、Netz Cup Vitz Raceから引き続きのエントリー、もしくは復帰のドライバーだった。富士スピードウェイの決勝出走台数は54台とあって、さっそく30台以上がコンソレーションレースに回らざるを得ず。
もちろんチームミッドレスもNetz Cup Vitz Race同様、Yaris Cupにも参戦決定。主に西日本シリーズを、社員ドライバーの#38神谷裕幸、#138内藤章太を中心として挑む予定である。

予選突破54台の狭き門に、チームミッドレスは4人を決勝に送り込む
土曜日はもう雨こそやんでいたが、先に行うA組の予選は路面がまだ乾ききっていなかった。これは後半勝負と#38神谷は判断。20分間の計測をフルに使ってプッシュ。ピークを終了間際に迎えられるよう、周回を重ねていく。すると残り3分ぐらいから、レコードラインから水が履け始める。セッション半ばにはトップに立った#38神谷はタイムを詰め続け、2分19秒595にまで達したところでチェッカーが。
トップ奪取なったかと思われたものの、そのチェッカーが振られる直前に通過していたドライバーに土壇場のところで逆転を許し、#38神谷は2番手につけることとなった。


#38 神谷裕幸のコメント

#138 内藤章太のコメント

#111 千葉翔太選手のコメント

神谷が2位でゴール、内藤も11台抜きを果たして成長を感じさせる
4周で競われるコンソレーションを経て、12時50分から決勝レースのスタート進行が開始された。この頃には路面は完全に乾いて、上々のコンディションとなっていた。2列目、4番グリッドからスタートを切った#38神谷は、ポジションキープからのレース開始となるも、前を行く3台からは少しも遅れず、オープニングラップのうちに後続を引き離して、早くもトップグループを形成。2周目の1コーナーで3番手に浮上し、ダンロップコーナーでは2番手浮上を試みるも、ここでの逆転は許されなかった。
しかし、3周目の1コーナーで、バトルが高じて隙が生じた2台を、#38神谷はまとめて抜いて待望のトップに浮上。コーナーでは差をつける#38神谷ではあったが、ストレートでスリップストリームを使われ、なかなか後続を引き離すまでは至らない。そんな状況の中、最終ラップの1コーナーでわずかに失速したのを後続の1台が見逃してはくれず、ダンロップコーナーで逆転を許す羽目に。
最後まで諦めることなく、再逆転の機会をうかがった#38神谷だったが、相手も隙を見せてはくれず、コンマ1秒差で逃げ切られてYaris Cup最初のレースを2位で終えた。
19列目、37番グリッドからスタートの#138内藤は、オープニングラップのうちにひとつ順位を上げて、その後も前を行くマシンにオーバーテイクし続けていく。その積極果敢な姿勢は、今までになかったこと。最終的に26位でゴールし、11台抜きを果たして著しい成長ぶりをうかがわせた。
一方、4列目、7番グリッドからスタートした千葉選手にとっては、ほろ苦デビューになってしまった。ジムカーナ出身とあって慣れぬバトルに手を焼き、思いどおりのラインを通れぬことでラップタイムも安定せず、徐々に順位を落とす。その結果、#138内藤のひとつ前となる、25位という結果に終わっている。またCVTクラス予選3番手だった荒川選手は、ポジションキープならず、ひとつ順位を落として表彰台にはあと一歩のところで届かなかった。


神谷裕幸のコメント

内藤章太のコメント
