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12月11日(土)・12日(日)

GRAND FINAL 富士スピードウェイ

Yaris日本一決定戦に神谷裕幸と内藤章太が参戦
アウェーの富士スピードウェイでどう戦ったのか?

TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup2021Grand Final 
富士スピードウェイ  4.563m×10Laps
予選 12月11日(土)天候/晴れ 路面/ドライ
決勝 12月12日(日)天候/晴れ 路面/ドライ
Yaris 20211212 (2)

#138内藤が予備予選をA組3番手で突破

Yarisの使い手日本一を決める特別戦「Yaris Cup2021Grand Final」が富士スピードウェイで開催された。チームミッドレスから社員ドライバーの#38神谷裕幸と#138内藤章太が出場。エントリー台数は70台で、決勝のグリッドに並べるのは予選を通過した58台。東西・各シリーズ1位~6位のドライバーと東西・各シリーズCVTクラス1位~3位のドライバーにはシード権が与えられ、予備予選が免除される。つまり、残り40台の予選出場枠を52台がA組・B組に分けて予備予選で争うことになるのだ。西日本シリーズ2位の#38神谷は予備予選免除。#138内藤が予備予選A組で出走することとなった。

土曜日10時からスタートする予備予選は、A組26台(1台未出走)、B組25台に分かれて各20分間行われた。しかも、フロント2本はグッドイヤーから供給された新品タイヤを全車装着してアタックする特別ルール。#38内藤は快調な走りで3周目に2分15秒630を出しトップに躍り出た。その後、2台にタイム更新を許したもののA組3位で予備予選を通過した。

#138 内藤章太のコメント
「出走前は緊張していたんですけど、走り出したら最初のアタックでタイムが出せたので、すごく気が楽でした。昨日の公式練習のベストよりも少しタイムが落ちましたが。スリップストリームがうまく使えました。ですが、前車との間合いが詰まってしまい、あそこで計測ラインまで間隔が取れていけたら、もうちょっといけるかなという感じでした」
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予選での走行ポジションが2台の明暗を分ける

A組・B組に分けられた予備予選と違い、予選は54台が一度に走るので渋滞する可能性がある。しかも、富士スピードウェイはホームストレートが長いので、いかに前車のスリップストリームをうまく使えるかがタイムアップのカギになる。前車との間合い、どの集団で走るかが予選ではとても重要。タイヤはフロント2本に新品を使用するのは予備予選と同じ。チームミッドレスの#38神谷と#138内藤は、それぞれ思い思いのタイミングでコースイン。3周目にアタックをかけると、#138内藤が2分15秒599で7番手、#38神谷が2分15秒631で8番手と好位置につける。しかし4周目以降、ふたりともタイムアップが果たせない。さらに、シードの有力選手らがタイム更新して上位に進出してきた。じつはその頃、シード選手である#38神谷のスリップストリームに付いてタイムアップを狙うクルマに囲まれ、神谷は思うような走りが出来なくなっていたのだ。結局、#138内藤が予選12位、#38神谷はベストタイムが予選13番手相当だったものの、コカ・コーラコーナーでのランオフエリア走行がペナルティ対象となり当該タイム抹消で予選25位となった。
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#38 神谷裕幸のコメント

「スリップストリームを狙いに行かないと厳しそうで、どうしようか迷ったんですけど…。ただタイヤのいいところもアタックの1周目、2周目ですから。上位に来るだろうという人はマークされていて、みんなが後ろに付いてくるので、途中で後ろに下がって他の人のスリップを使えないかとやっていても、またその人たちがボクのスリップを使おうと下がってきて…。さらに前を走っていたCVT勢に追い付いたりしているうちに、自分の走り方が出来ないような状況でした。54台での予選はなかなか厳しかったです。コカ・コーラコーナーの縁石を越えてランオフエリア走行になったのに自覚はあったんですが、攻めていて曲がり切れなくてコースに収められなかったですね」
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#138 内藤章太のコメント

「ボクの周りも結構渋滞していました。最初はバラけていたんですが、結局追いついちゃって。だいたい、タイヤのピークを3周目くらいに持ってくるんですけど、そこで自分なりのある程度のタイムが残せたのが大きかったのかなと。富士はとくにスリップがとても重要じゃないですか。去年のヴィッツのグランドファイナルの時はスリップにつくクルマを完全に失敗したので、今回も前の人たちがどうかなとは思ったんですが…。最初にちょっと間合いを詰めた感じでしたが、ちょっと開けて。それが結果的にまあまあ成功ではあったのかなと思います。決勝のグリッドは周りが速い人しかいないので、ポジションを落とさないように頑張ります」
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#38神谷は集団から抜け出すのに苦戦
1コーナーの波乱で#138内藤はポジションダウン

気温16度と12月中旬の富士スピードウェイにしては非常に暖かい陽気の中、日曜日の決勝が始まった。6列目12番グリッドの#138内藤、13列目25番グリッドの#38神谷はクリーンなスタート。出走53台のYarisが一斉に1コーナーを目指す。多少の接触はあったものの大きな混乱もなく10周のレースは始まったばかり。#138内藤はポジションダウンして19番手でコントロールラインに戻ってきた。#38神谷は25番手をキープするが、集団から抜け出すのに苦労している。ストレート上では1列縦隊で蛇のようにうねるスリップストリーム合戦が展開されるが、日本一決定戦だけに簡単には前に出られない。2周目に #138内藤は17番手に上がるが、3周目に抜き返されて18番手に。#38神谷は着実に順位を上げ、22番手で前の集団を追う。そのままの順位が続き、最終ラップで#38神谷は#138内藤の背後まで追いつき射程圏内にとらえる。しかし、セクター3のGRスープラコーナーで前走車のスピンがあり、ダブルイエローのためそれ以上前に出られなかった。ゴール後にペナルティを受けた上位の選手があり、正式結果ではひとつずつ順位が繰り上がり、#138内藤が16位、#38神谷は予選からポジションを7つ上げて18位となった。
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神谷裕幸のコメント

「仲のいいドライバーが前にいて、みんなでガチャガチャやっていたので、前に行きたいのに最初はなかなかそこから抜け出せなくて。最終ラップのストレート手前でタブルイエローが出ていて、前にいた人はそれが見えなかったのかダブルイエローなのに抜いてしまって、そのあとグリーンフラッグが出たタイミングを見計らってその人ともうひとりを抜いて前を追いかけて行きました。最後に#138内藤が見えてきたのですが、スープラコーナーでアクシデントからスピンしているクルマがいて、目の前でグリーンフラッグが見えたからそこで仕掛けていたんですけど、『通過したポストで黄旗が出ていたかもしれない』と一旦下がって、19位でゴールしました。来年、ボクがYarisに乗れるかわからないですが、とりあえずデータは取り続けて解析していきたいと考えています」
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内藤章太のコメント

「スタートは悪くなくて、1コーナーをイン側から行ったんですが、先行する上位のクルマは当然インを閉めてきました。それで『あ、止まれない』となって、ちょっと接触してしまって。ボクがミスってロックしたって感じてすね。失敗した気持ちを入れ替えられなくて、2周目の1コーナーでダブルイエローが出ているときにペースを落とし過ぎて、グリーンフラッグのところで途端に後ろから抜かれたりとかありました。スタートがいい位置だったのに、自分でチャンスをフイにしてしまって。当ててしまってご迷惑をかけた方がいるので、そこはホントに反省すべき点だと思います。途中から防戦一方でタイヤもきつかったというのもあります。最終ラップでは先輩の#38神谷選手も見えてきて、『コレ、抜かれるな』って思いましたね。プレッシャーのかけ方とか勉強させていただきました。神谷先輩やチームミッドレスのドライバーの皆さんなど、いろんな人に助けていただいたからこそ、今回の12番グリッドや前回の鈴鹿の結果があると思います。慢心せず、さらに勉強して頑張っていきたいと思います」
#38神谷裕幸はTOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2021西日本シリーズ2位獲得
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TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup2021Grand Final  RESULT

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