

Rd11 富士スピードウェイ
最終ラップの逆転で、あと一歩まで迫った表彰台逃すも
シリーズランキング3位はキープして2021シリーズに幕
クラブマンシリーズEXPERTクラス 4.563km×10 Laps
予選 11月20日(土)天候/晴れ 路面/ドライ
決勝 11月21日(日)天候/曇り 路面/ドライ

初代86/BRZによるラストレースで、有終の美を飾れるか?

苦しみながらも予選では5番手を獲得
前大会の十勝では、2戦ともにポールポジションを獲得していた#38神谷だったが、決勝ではいずれも逆転を許し、2位に甘んじてしまったことから王座奪還ならず。しかし、アベレージではライバルに引けを取っていなかったこと、そして今大会の舞台、FSWは第2戦で優勝を飾っている、極めて験のいいサーキットである。現在のシリーズランキングは3位ではあるが、今大会の結果次第ではランキング2位浮上のチャンスもあるだけに、2勝目の期待が込められた。
しかし、金曜日の専有走行では今ひとつタイムが振るわず。なぜかEXPERTクラスとOPENクラスが混走とされ、その中でも2組に分けられていたとはいえ、普段以上のトラフィックの中、A組の6番手で2分5秒352を出すに留まっていたからだ。
この週末も天候には恵まれ、寒すぎず暑すぎず、タイムアタックには絶好のコンディションの下、土曜日の12時15分から15分間の計測で予選が行われた。#38神谷はあえてすぐコースインせず、3分経過してから走行を開始。そして計測1周目から、さっそくアタックに入る。まずは2分5秒577をマークし、次の周には2分5秒648に留まるも、3周目には2分5秒243にまで短縮を果たして5番手に浮上。ラストアタックこそ2分5秒833となるも、ポジションは5番手のままだった。
チャンピオンはプロフェッショナルシリーズにひと足早く移行し、目下ランキング2位のドライバーは13番手に沈んでいるだけに、5番手は必ずしも納得の結果ではないものの、飛躍の可能性は残された格好となった。

#38 神谷裕幸のコメント

最終ラップの逆転を狙うも、まさかの展開に……
日曜日のFSWも、若干上空には雲がかかるようになったとはいえ、11月下旬とは思えぬ爽やかなコンディションが保たれていた。11時55分からスタート進行が開始され、グリッドにはEXPERTクラスの31台に加え、OPENクラスの下位車両も加えられて、45台がズラリ並んでいた。
スタートを決めた#38神谷は、まず1台をかわして4番手に浮上。トップはいきなり逃げの構えに入ったものの、2番手、3番手の車両には遅れることなく続いていく。しかし、3台でのバトルが続いたのは4周目まで。徐々に離されてしまったばかりか、逆に後続の接近も許す羽目に。
終盤に入ると、3番手がオーバーシュートを繰り返すようになり、タイヤがかなり厳しくなっていたのが目にも明らかになってくる。4番手を争いながら、前との差を詰めて、再びバトルを3台で繰り広げるようになる。いつ仕掛けるか、しきりと隙をうかがっていた#38神谷ではあったが、攻めの姿勢の一方で後続に隙を見せてしまう。最後の勝負に挑むはずだった最終ラップの最終コーナーで、不用意にインを開けたことで刺されてしまったのだ。
らしからぬ展開で5番手に後退、ストレートでの再逆転も許されず、#38神谷は痛恨の5位フィニッシュに。それでもランキング3位はキープして、シーズンを終えることとなった。

