

Rd1 ツインリンクもてぎ
コースレコードでポールポジション獲得!
しかし雨の決勝では……
クラブマンシリーズ・EXPERTクラス 4.801km×10Laps
予選 3月20日(土)天候/曇り 路面/ドライ
決勝 3月21日(日)天候/雨 路面/ウェット

レースしたくてもできなかったストレスから
解放されたからには全力を尽くす
解放されたからには全力を尽くす
昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、国内モータースポーツには甚大な影響が及び、もちろんGR 86/BRZ Raceもその例外ではなかった。当初、8大会の開催予定は、スケジュールの大幅変更とともに5大会となり、またチームミッドレスは上半期のレース活動を自粛していたこともあって、後半の2大会に出場するに留まっていた。
今年になってコロナ禍は完全に収束したわけではないものの、レース主要関係者から感染者が現れなかったこともあり、例年どおり春からの開幕が可能に。こうした現状を喜ばしく、そして誇らしく感じている者は、少なくないはずだ。
今年もクラブマンシリーズEXPERTクラスに、#38神谷裕幸が挑む。もちろん8大会フル参戦を予定し、目指すところは2017年以来の王座返り咲きとなる。昨年出場した2戦は3位、2位と、いずれも表彰台に上がり、また右肩上がりであることから、ツインリンクもてぎの開幕戦では優勝でスタートダッシュも決めたいところだ。

ワンアタック完璧に決めて
ポールポジションを獲得!
ポールポジションを獲得!
チャンピオンの鶴賀義幸選手や3位の冨林勇佑選手がプロフェッショナルシリーズに移行したとはいえ、EXPERTクラスには常連と言える猛者たちの多くが引き続き参戦。また#38神谷のように、本格復帰を遂げたドライバーもいることで、レベルは高まりこそすれ、低くなることはないだろう。むしろ新たな顔ぶれもあり、より戦い甲斐のあるシリーズとなったのは間違いない。
練習走行の締めとなった金曜日午後の専有走行において、#38神谷は2分19秒033で2番手。しかし、トップとはコンマ3秒の差があり、神谷は納得しておらず、その日の晩に繰り広げたイメージトレーニングが、功を奏することとなる。
計測開始と同時にコースインせず、1分半ほど経ってから#38神谷はピットを離れることに。これがちょうど前後とも邪魔の入らぬタイミングとなり、ワンアタックをしっかり決めた#38神谷は、2分18秒179をマークしてレコードタイム樹立とともにポールポジションを獲得することとなった。

#38 神谷裕幸のコメント

決勝でまさかの失速
ギヤトラブルにより22位に……
ギヤトラブルにより22位に……
決勝が行われる日曜日は、#38神谷の予想が的中し、朝からあいにくの雨模様となってしまう。だが、もうひとつの予想であるセーフティカースタートに関しては、想いは通じず。通常のスタートが切られることになった。
案の定というか、#38神谷はスタートに出遅れて2番手に後退したばかりか、V字コーナーで1台の先行を許してオープニングラップを3番手で終える。それでもまだ、最初のうちは前をいく2台から遅れをとることなく続いていたが、3周目からペースが鈍り始め、徐々に順位を落とすようになる。その遅れはコンマ差ではなく、やがて秒単位での差に……。
最後はコース脇でストップ。ギヤトラブルのため、22位という予選とは対照的な結果に終わった。次回のレースは5月8〜9日に、富士スピードウェイで開催される。それまでに対策を施し、しっかり描き返してくれることを期待したい。
