

Rd1 鈴鹿サーキット
内藤章太が予選で6番手、井村太委智が同14番手を獲得!
入賞果たせずとも、2年目の成長ぶりを大いに感じさせた開幕戦
5.807km×8Laps
予選3月14日(土)天候/曇り 路面/ウェット
決勝3月15日(日)天候/晴れ 路面/ドライ

継続参戦を自ら志願した社員ドライバーたちが
新たなシーズンに活躍を誓う
新たなシーズンに活躍を誓う
全4戦で争われる「TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race 2020関西シリーズ」は、3月14〜15日に鈴鹿サーキットで幕を開けた。チームミッドレスは今年も社員ドライバーを中心に活動することとなり、#38内藤章太と#138井村太委智の継続参戦が決定。それも自ら志願した上での決定とあって気合十分、新たなシーズンにどれだけ成長を果たすか注目された。
土曜日に行なわれた予選は、あいにくのウェットコンディション。今回も2グループに分かれての計測となり、#38内藤、#138井村はともにBグループでの走行となった。すでに雨そのものはやんでいて、路面状態が徐々に回復していく中、昨年とは見違えるような走りを見せたのが#38内藤だった。最初の計測ラップからトップ10圏内に入り、周を重ねるごと着実にタイムを短縮していったのだ。最終ラップには3分2秒141をマークしてBグループ3番手につけることとなった。これは言うまでもなく、#38内藤にとって自己ベストの結果である。
#138井村も負けておらず。序盤こそ慎重な走りで中団に留まっていたが、徐々に攻めどころを見出していき、トップ10圏内に滑り込んでいく。やはり最終ラップに自己ベストとなる3分3秒373をマークして、Bグループ7番手につけることとなった。AグループのトップがBグループのトップより優ったことで、#38内藤は6番手、#138井村は14番手から決勝に臨むことに。
「今までの予選ベストは、岡山の最終戦の15番手でした。最初はやっぱりコースに水が残っていたんですが、後半になるにつれてレコードラインが乾いてきて、ある程度グリップするようになってきたので、そこをめがけて走っていました。日々やってきた努力が、少しずつ身になってきたのかもしれません。去年はずっとチームメイトに負けていたので、『今年こそは!』と。僕がここまで来られたのは、みんなの力のおかげです。決勝は速い人に囲まれて、正直ビビっていますけど、頑張ります」
#138 井村太委智のコメント
「開幕前のテストで飛び出したりしていて、自分の中で整理できないところもあったんですが、基本的なところ、止めて曲がってとかタイヤの使い方、ステアリング操作、アクセル、クラッチ、そういうのをうまくリンクできるよう、落ち着いてクルマを動かせることを考えていったつもりだったんですが……。なかなかうまくできませんでした。とりあえず大事に乗って、あとはどのぐらい出るかな、というところだったんですが。決勝ではもうちょっと上に行けるよう、頑張ります」

強豪たちに囲まれ、繰り広げたバトルは
間違いなく今後の成長材料になる!
間違いなく今後の成長材料になる!
予選が行なわれた土曜日とは好対照な、好天に恵まれた日曜日のスターティンググリッドには48台のマシンが並べられた。昨年の決勝ベストリザルトは、#38内藤が第3戦の17位、#138井村がやはり第3戦の14位。これは何としても更新して欲しいところだ。
注目のスタートは、#38内藤はそつなく決めたものの、#138井村はやや出遅れてしまい、1コーナーまでに2台の先行を許してしまう。#38内藤もオープニングラップのうちに2台に抜かれるも、前を行く車両にピタリと食らいついて、再び順位を上げようとしていた。だが、2周目のシケインで、チャンピオン経験のあるドライバーを抑えようとしてオーバーラン。13番手に後退してしまう。その直後に130Rで後方の車両がコースアウト。転倒していたことからセーフティカーが導入され、間もなく赤旗中断となる。
リスタート後の#38内藤は、前を行く車両から少しも遅れを取らず、隙あらばの意識が明らか。#138井村もなんとか#38内藤に食らいついていきたいところだが、6周目にひとつ順位を下げてしまう。そして最終ラップで先行する車両が1台S字でコースアウトし、それぞれひとつずつポジションを上げ、さらに#38内藤はシケインでのバトルを制して、11位でゴール。入賞にはあと一歩及ばなかったが、ベストリザルトの更新に成功した。そして、#138井村もまた先行車両のコースアウトに乗じ、16位にまで順位を戻したところでチェッカーとなった。