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12月13日(日)

GRAND FINAL 富士スピードウェイ

文字通りのヴィッツレース最終戦
チームミッドレスからは6名のドライバーが決勝進出

TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race 2020 Grand Final
4.563km×10Laps
予選12月13日(日)天候/曇り 路面/ドライ
決勝12月13日(日)天候/曇り 路面/ドライ
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日本初の JAF 公認ナンバー付車両によるワンメイクレース
21年の歴史をしめくくる記念すべきレース

2000年から開催されてきた『TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race』。21年の歴史と3世代のヴィッツが走ったこのシリーズが最後のレースを迎えた。来年2021年から、新型ヤリスによるワンメイクレース『TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup』として生まれ変わるからだ。400戦を超えるヴィッツレースを締めくくる記念すべき最後の『TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race 2020 Grand Final』に、チームミッドレスから社員ドライバーの#38内藤章太とサポートドライバー5名が参戦。メカニック4名とチームミッドレスの仲間も多数、サービスと応援に駆け付けた。
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エントリーは77台に対しグリッドは54台
狭き門の予備予選を5台が突破

今回で18回目となる『Grand Final』だが、全国からヴィッツレースの猛者たちが集結する伝統のレース。今年も77台ものエントリーを集めた。予選に進めるのはフルグリッドの54台。予備予選突破が最初の関門となるが、各シリーズ戦で上位ランキングの15選手はシード権を獲得し、予備予選が免除される。そのため、残り62台で39の予選進出枠を争う熾烈な戦いとなった。チームミッドレスの6台は、A組に#38内藤章太、#70今井恵二選手、#303杉村活文選手、#312稲垣之浩選手の4台が、B組には#40堀内秀也選手が出走した。西日本シリーズ5位の実績がある#628松木 知選手はシード権を獲得。

気温9.5℃と12月の富士スピードウェイとしてはやや暖かい。9時からスタートする予備予選は、A組31台、B組31台に分かれて各15分間アタック。#38内藤は、5周目に2分17秒331を出しA組6番手を獲得。#70今井選手、CVTクラスの#312稲垣選手、B組#40堀内選手も予備予選を通過。#303杉村選手は残念ながら、ここで敗退となった。

#38 内藤章太のコメント
「正直、思うようにいなかったですね。練習では単独走行で2分16秒4を出していたので、目標タイムよりちょっと遅いです。スリップストリームは使えたんですが、前車との間隔の調整をミスったのが敗因です。接近しすぎてアクセルを抜く時間が増えたり、ブレーキを早めにかけることになってしまいました。」
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予選は全車が新品フロントタイヤを装着
タイヤの使い方がタイムアップのカギ

今回のレースでは、イコールコンディションを高めるために、グッドイヤーからエントリー全車にフロントタイヤ2本が予選・決勝用として供給された。この新品タイヤをいかにうまく使えるかが、予選の新たな課題となった。

12時15分、予選スタート。チームミッドレスの5台は、上位グリッドを狙ってアタック開始。だが、54台ものヴィッツが一度に走行する予選は一筋縄ではいかない。しかも新品タイヤをコースイン1周目でトレッドの皮むきをして温め、内圧が上がらないうちに2周目、3周目でアタックをかけなければならない。

表彰台経験も豊富な#40堀内選手は集団の先頭に立ち、2周目に2分18秒678でラップモニターの表示で2番手に。しかし、タイヤが暖まるとライバルたちは次々にベストラップを更新。トップは2分16秒386を記録。#38内藤は集団に飲み込まれ、クリアラップが取れない。他の選手も同様に大量のライバルとの駆け引きに苦労していた。20分の予選が終了し、チームミッドレスの最上位は#38内藤の28位だった。

内藤章太のコメント
「練習で新品タイヤを装着してテストを行なっていたのでタイヤの使い方に問題はなかったのですが、完全に集団に取り込まれてしまいました。途中、結構詰まっていたので、2台くらい譲ってポジションの入れ替えをしたんですが、それでも失敗だったのかなと。全国の猛者にのまれちゃった感じでした」
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さすがにヴィッツ日本一を決めるレース
最後までクリーンなバトルを展開

日も傾き始めた15時30分。いよいよ、『Grand Final』決勝レース(10周)が始まる。予選で上位グリッド獲得がならなかったチームミッドレスの5台の追い上げはどこまで達成できるのか?

54台はクリーンなスタート。#38内藤は、1コーナーをイン側から回り込んで順位をアップ。最終コーナーで中団グループの前を行く2台が接触してスピン。後続は大混乱するも大きなアクシデントにはならなかった。ここで、影響をうけたのが#38内藤。失速した前のマシンを避けようにも左右をライバルに挟まれた状態で行き場を失い、順位を31番手まで落とした。一方、#40堀内選手は7台を抜いて#38内藤の前の30番手に進出。10番手以下は団子状態で、メインストレートを数珠繋ぎで走行。#70今井選手、#312稲垣選手は接触もなく走行。#628松木選手は集団に囲まれ順位を落とすも、後半に自分のペースを取り戻し、順位を挽回していった。

#40堀内選手と#38内藤は、30番手と31番手のまま周回を重ねる。9周目、セクター3で#38内藤が#40堀内選手をパスして30番手に。結局、#38内藤はスタートより1番手下がって29位、#40堀内選手は7台抜きの30位でゴールした。#70今井選手は41位、#628松木選手は43位、そしてCVTクラスの#312稲垣選手は53位で無事完走を果たした。

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内藤章太のコメント

「スタートでするすると前に行けたんですが、案の定、2ワイド、3ワイドになるなどいろいろなコーナーで大渋滞。思うようにペースが上げられませんでした。最終コーナーの混乱では両サイドにクルマがいて避けられずに失速し、メインストレートで何台か前に行かれちゃいました。途中、堀内さんとバトルしていたんですが、さすがに歴戦のベテランなのでなかなか前に出られなかったです。各地の優秀なドライバーに揉まれて、自分はまだまだ精進しないといけないなと感じました。もし、来年からのヤリスカップに乗せてもらえるチャンスがあれば、バッチリ決めていきたいと思います」

TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race 2020 Grand Final RESULT

赤罫線
注目の2021年仕様ヤリスカップカーが登場
「TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2021」
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