

Rd1 鈴鹿サーキット
突然の雨に翻弄されたルーキーたち
CVTテスト参戦の神谷裕幸選手は18位でフィニッシュ
関西シリーズ 5.807km×8Laps
予選3月16日(土) 天候/晴れ 路面/ドライ
決勝3月17日(日) 天候/雨 路面/ウェット

今年は2人の社員ドライバーを中心に
関西シリーズを戦う
関西シリーズを戦う
ネッツ中部GRGミッドレスが挑む「TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race 2019関西シリーズ」の開幕戦が、3月16〜17日に鈴鹿サーキットで開催された。
今年は2人の社員ドライバーを中心に活動することになり、それぞれにお馴染みのカラーリングが施された車両が託されることとなった。#38内藤章太選手と#138井村太委智選手は、今年が初めてのシリーズフル参戦。また、CVT車でのテスト参戦としてゼッケン#238の真新しいマシンが神谷裕幸選手に託された。
特に神谷選手はヴィッツレースでのブランクを感じさせない走りで、CVTはMTに比べタイムが出ないと言われている中で前日の練習走行では50秒台をマークする走りを見せた。「MTのクルマにはない、制御がいろいろ入ってしまうんです。そこに難しさがあって……。ただ、行き過ぎても、その制御で止めてくれるので危なくはない。その意味では安全にレースは楽しめますし、初心者にはお勧めです」と神谷選手。
土曜日に行なわれた予選は青空にも恵まれたものの、肌寒さを感じる中での走行となった。最上位は#38内藤選手の19番手。次いで#138井村選手で23番手、#238神谷選手は28番手となった。#38内藤選手は自己ベストとなる2分48秒988を、同じく#138井村選手も2分49秒539を最初の計測ラップで記録するも、その後の更新ができず。残り6分間で1コーナーに転倒車両があったことから、赤旗が出されてそのまま終了となった。とはいえ、#238神谷選手は周回を重ねるごとタイムを短縮し、2分52秒464を出してきたあたり、経験の差と言えるだろう。
#38内藤選手は昨年の富士ドリームカップを、#138井村選手は関西シリーズ最終戦を経験しているだけで、それぞれ鈴鹿も初めて。今後、実戦を経てどれだけ成長してくれるか、大いに期待することとしよう。

#38 内藤章太のコメント

#138 井村太委智のコメント

#238 神谷裕幸のコメント

雨に見舞われた決勝レース、
スタート直後に波乱の展開も……
スタート直後に波乱の展開も……
土曜日は天候に恵まれたが、日曜日は午後から雨との予報。それでも朝いちばんの決勝レースは上空に青空を浮かべていたものの、スケジュールが進むにつれて怪しくなっていき、ついにVitz Raceの直前に降り始めた雨は瞬く間に勢いを増して、スタート進行の頃には完全なウェットコンディションにしてしまう。ルーキーの#38内藤選手、#138井村選手にとっては、もちろんウェットコンディションでの本戦はこれが初めて。何も起こらなければいいのだが……。
そんな不安はいきなり的中してしまう。好スタートを切った#38内藤選手だったが、S字コーナーで前を行く車両のスピンを避けることができずクラッシュ。大事には至らなかったのは何よりだったが、早々に無念のリタイヤとなってしまう。23番グリッドからのスタートの#138井村選手は、ポジションキープからのレース開始だったものの、3周目に38番手までポジションを落としていた。
一方、#238神谷選手は好スタートを切ったのと、S字コーナーでのアクシデントを巧みに回避したことで、オープニングラップのうちに20番手に浮上。3周目にひとつポジションを落としこそしたが、先行車両の後退によって6周目からひとつずつポジションを上げて、最後は18位でチェッカーを受けることとなった。同様にポジションを上げていった#138井村選手も32位でフィニッシュ。それだけに3周目の後退が惜しまれる。
