4台のうち最も上位につけたのはA組2位の♯120堀内秀也選手。タイムは2分16秒155で、トップに肉薄している。堀内選手に続くのはA組5位の♯38市川湧士選手、B組9位の♯70今井恵二選手。B組24位の♯27田中勇弥選手は残念ながら予選不通過となった。「自分の走りもクルマも準備不足で、思ったようなタイムが出なかったですね。練習走行後、ミッドレスのスタッフにクルマをチェックしてもらい、走れるようになったのですが」と田中選手。

　3台が出場した予選では、堀内選手と市川選手がアタックのタイミングを合わせることができず、予備予選のタイムを下まわってしまう。市川選手が2分17秒029で21位、堀内選手は2分17秒060で24位。堀内選手はベストタイムをランオフエリア走行により抹消されている。市川選手は「スリップに入った時、前に追いついてしまったり、集団が下がってきたりで、思うようなタイムを出すことができませんでした」とコメント。堀内選手は「予選で入ったところが悪くて。抜きつ抜かれつになってしまいタイムを更新できないまま終わってしまいました」と悔しそう。
　富士初レースの今井選手は予備予選のタイムをコンマ1秒短縮する2分17秒669をマークし34位。「意外といいところに行けましたが、もうちょっとタイムを出せたという思いはあって。そこはちょっと悔しいですね」と今井選手。

　8周の決勝では、24番グリッドの堀内選手がスタートで出遅れるもののすぐにリカバリー。市川選手を含む4台を抜き、20位で1周目を終了する。堀内選手は大混戦の中団で激しいバトルを展開。4周目に18位、5周目には17位まで浮上するが、6周目には後続に抜かれ18位。さらに翌周には3台に抜かれ、21位まで順位を下げてしまう。堀内選手はファイナルラップに意地を見せ、2台をオーバーテイク。19位でチェッカーを受けたが、上位のペナルティにより、正式結果は16位となった。「スタートで大きく順位を落として後は、ずっと誰かとバトルをしていて、何が何だかわからない状態でした。富士では接戦になるので、みんなとのバトルを楽しませてもらいました」と堀内選手。