

Rd9 鈴鹿サーキット(併催:スーパーフォーミュラ)
トップ奪取のタイミングを待っていたが無念の赤旗で2位に
クラブマンシリーズ 決勝Aレース 5.807km×8Laps
予選10月27日(土) 天候/曇り 路面/ウェット
決勝10月27日(土) 天候/晴れ 路面/ドライ

ビッグレースとの併催で
土曜日のワンデーレースに
土曜日のワンデーレースに
最終戦は、開幕戦の舞台でもあった鈴鹿サーキット。ミッドレスと#0神谷裕幸選手にとってはホームコースでもあり、その開幕戦で幸先よくポール・トゥ・ウィンを飾っている。シリーズチャンピオンこそ逃したものの、今シーズンを優勝で締めくくるには、絶好のステージに違いなかった。
また、ヴィッツレース時代からのライバルである、#25水谷大介選手が86レースに復活。神谷裕幸選手と水谷大介選手はネッツ中部とネッツ東京のGRコンサルタント同士。ネッツ東京の参戦発表会で、シリーズランキング勝負の挑戦状を受け取っていた。シリーズランキング争いは前戦終了時点で、わずか2ポイント差で水谷大介選手が上回るという接戦となっていた。
この大会は、スーパーフォーミュラとWTCRとの共催となったため、TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceは土曜日に予選・決勝を行なうワンデーレースとなった。クラブマンシリーズには88台ものエントリーが集まり、決勝Aレース、決勝Bレースが設定されているものの、8台が予選落ちすることになる。上位だけでなく、全てのドライバーが予選からヒートアップした展開になることが予想された。

天気予報はハズレのウェットコンディション
むずかしい路面コンディションの予選で3番手獲得
むずかしい路面コンディションの予選で3番手獲得
さらに天候が予選をハードなものにした。夜半から降り続いていた雨は、予選の朝になっても天気予報とは異なり、完全に上がってはいなかった。路面は少しずつ乾いていく方向になると思われたが、まだたっぷりと水分が残ってしまっていたのだ。
神谷裕幸選手は先にタイムアタックする、不利な予選1組。路面コンディションが悪いこともあり、早めのタイミングでコースインする。最初のアタックで2分41秒323を記録し、その時点のトップタイム。マシンが走行することで路面コンディションは良くなっていくものの、雨の鈴鹿の難しさからコースアウトが続出。トップタイムも、予選上位の常連ではない伏兵#315舩井俊仁選手が取り返す。神谷裕幸選手は混雑した状況の中で、2分39秒061をマークし再びトップタイム。その直後、スポット参戦の#610大島和也選手が2分38秒496で更新。神谷裕幸選手はそのまま継続してアタックに入っていた。

そこでコースアウトしたマシンを回収するために、予選は赤旗中断。そのまま終了となってしまった。神谷裕幸選手は2番手を獲得。ライバル水谷大介選手は12番手に沈んでしまった。
有利と思われた予選2組だったが、路面コンディションはむしろコースアウトしたマシンによって悪化してしまったようで、タイムアップできない。赤旗中断、そして再開といった混乱もあり、トップタイムの#305水野大選手は2分39秒833。結果、予選1組がポールポジション-奇数グリッドとなり、神谷裕幸選手は3番グリッドからスタートすることになった。

6周目コースアウトしたマシンが横転
レースは赤旗中断で最終戦を2位で終える
レースは赤旗中断で最終戦を2位で終える
午後の決勝Aレース、路面は完全なドライとなっていた。1周目で水野大選手をオーバーテイクし2位へ上がった神谷裕幸選手は、トップを走る大島和也選手にプレッシャーをかける。ピタリと背後に着いたまま、周回が進んでいくが、明らかに神谷裕幸選手のほうに余裕があるように見えた。レース終盤に仕掛ける戦略か?
しかし4周目、6番手からスタートした#70庄司雄磨選手が3位へ上がってきた。テール・トゥ・ノーズで走っているトップの2台のペースが速いわけはなく、すぐに追いつきトップ争いは3台となった。後ろに着かれた神谷裕幸選手は、攻めにくくなってしまった。オーバーテイクに手間取れば、3位に落ちる危険性がある。ワンチャンスを確実にモノにすることが要求される。

だが6周目、コースアウトしたマシンが横転し、レースは赤旗中断。ドライバーは無事だったが、レースは5周終了時点が最終結果となった。大島和也選手がポール・トゥ・ウィン、神谷裕幸選手は2位となった。
その結果、シリーズポイントが上乗せとなり、シリーズランキングで水谷大介選手を逆転、2位を獲得した。今シーズンの成績は、全9戦で、優勝2回、2位2回、ポールポジション2回となった。

神谷裕幸のコメント

1位 #70 庄司雄磨 98 (138)
2位 #0 神谷裕幸 85 (105)
2位 #25 水谷大介 80 (106)
4位 #84 橋本洋平 72 (78)
5位 #713 松原怜史 50 (56)
6位 #521 中島佑弥 44 (47)
※ポイントは上位5戦の有効ポイント。( )内は総獲得ポイント