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9月22日(土)・23日(日)

Rd8 ツインリンクもてぎ(併催:スーパー耐久)

2連覇の夢には届かず! 惜しいチャンスを逃す

TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2018 第8戦 ツインリンクもてぎ
クラブマンシリーズ 決勝Aレース   4.801379km×10Laps
予選9月22日(土)  天候/曇り 路面/ドライ
決勝9月23日(日)  天候/晴れ 路面/ドライ
86brz 20180923 (2)

シリーズ2連覇の条件は
残り2戦を最低でも優勝+2位

 2018シーズンは残すところあと2戦。チームミッドレスと#0神谷裕幸選手が今シーズンの目標としてきたシリーズ2連覇に向け、いよいよチャンピオン争いも佳境に入った。

 十勝スピードウェイでの2連戦、そこでライバルであり、ポイントリーダーの#70庄司雄磨選手が優勝+2位という好成績を残し、チャンピオンに王手をかけている。全9戦中、上位5戦の有効ポイント制で争われるため、計算は少し複雑だ。神谷裕幸選手の他に逆転チャンピオンの可能性を残しているのは#84橋本洋平選手で、3名の争い。ラスト2戦を、神谷裕幸選手は最低でも優勝+2位、橋本洋平選手は2連勝しなければ、権利を失うことなる。

 最終戦がホームコースである鈴鹿サーキットだけに、優勝が期待できる。それだけに、このツインリンクもてぎで表彰台の一番高いところに立っておきたい。

 コースレイアウトはタイトなコーナーを短いストレートでつないだ形で、ストップ・アンド・ゴー、つまりフルブレーキングして低速まで速度を落としてフル加速する、というのが繰り返される。それだけにタイヤ以上に、ブレーキへの負担が大きい。ブレーキをマネージメントしないとレース後半、ブレーキが使えず、急速に速さを失うことになる。

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決勝用にタイヤを温存するため
予選アタックは1回で決めたい

 クラブマンシリーズのエントリーは72台。予選は2組に分けて行われた。神谷裕幸選手は庄司雄磨選手と同じ1組。予選から直接対決の火蓋が切って落とされた。ともに履くダンロップ・ディレッツァβ-02は、タイムアタックは1度だけがベターで、2度目はタイムが出たとしても、同じタイヤで走らなければならない決勝レースが厳しくなる。

 先にタイムアタックに出たのは神谷裕幸選手で、2分21秒190をマークし、タイミングモニターの一番上を獲得。明け方まで雨が残ったサーキットは湿度も高く、路面も完全には乾いていなかったこともあり、マシンにとってパワーもグリップも十分ではない。このタイムも悪くはないか…、と思った直後、#610大島和也選手が2分21秒130でトップに立つ。スーパーFJで活躍する若手ドライバーだが、このレースでの結果は出せていないダークホースだ。

 予選終盤、庄司雄磨選手がタイムアタックに入る。タイムは2分20秒315を叩き出し、トップを奪う。そのタイムアタック中に先行車に引っかかっていたため、もう一度タイムアタックし、2分20秒151へとさらにタイムアップさせた。

 予選タイムで1秒以上の差は、どう考えても小さくない。それでも1組で3位、スタートは6番グリッドからであり、まだ優勝を狙えるポジションだ。さらに、予選2アタックした庄司雄磨選手のタイヤが、レースで厳しくなることも予想できた。まだ勝負は決していなかった。

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スタートでポジションを上げるも...
シリーズ2連覇の夢はそこでついえた

 決勝レース、スタートでは大島和也選手が出遅れ、神谷裕幸選手はポジションをひとつ上げた。2番グリッドの庄司雄磨選手はそのまま2位で、前を走るトップの#521中島佑弥選手を追う。1周目を終えて、中島選手に対して2番手庄司選手は0秒885遅れとやや差があったが、5位神谷選手は前を走る4位#30北見洸太選手のペースが上がらず3秒268と大きく遅れてしまっていた。早めにオーバーテイクしなければトップはどんどん逃げていってしまうことは、誰の目にも明らかだった。

 1周目の最終コーナー立ち上がりからすでに、神谷選手は北見選手の背後にピタリとつけていた。3コーナーか? あるいは5コーナーか? チャンスを見極めようとしていた2周目1コーナーの進入、北見選手とブレーキングのタイミングが合わず、神谷選手は北見選手に追突。

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 決勝レース、スタートでは大島和也選手が出遅れ、神谷裕幸選手はポジションをひとつ上げた。2番グリッドの庄司雄磨選手はそのまま2位で、前を走るトップの#521中島佑弥選手を追う。1周目を終えて、中島選手に対して2番手庄司選手は0秒885遅れとやや差があったが、5位神谷選手は前を走る4位#30北見洸太選手のペースが上がらず3秒268と大きく遅れてしまっていた。早めにオーバーテイクしなければトップはどんどん逃げていってしまうことは、誰の目にも明らかだった。

 1周目の最終コーナー立ち上がりからすでに、神谷選手は北見選手の背後にピタリとつけていた。3コーナーか? あるいは5コーナーか? チャンスを見極めようとしていた2周目1コーナーの進入、北見選手とブレーキングのタイミングが合わず、神谷選手は北見選手に追突。

 2台ともコースに復帰したものの、大幅に順位を落としてしまった。その後、追突してしまったことに対してドライビングスルーペナルティもあり、最終的に35位。

 レースは2番手の庄司選手がトップに迫れず、3周目に#25水谷大介選手にオーバーテイクを許し後退。水谷選手が6周目にトップに立ち、それに続いて庄司選手も2位へ順位を戻し、そのままチェッカーフラッグを受けた。庄司雄磨選手に十分な競争力があったようには見えなかっただけに、神谷選手にとっては悔しいレースとなった。

 この結果、2018年クラブマンシリーズのチャンピオンは、最終戦を待たずに庄司雄磨選手に決定した。

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神谷裕幸のコメント

「スタートは上手くいって、前のクルマを1台抜いて、5位に上がることができました。このシーズン中、ずっとマシンの不調を抱えていて、原因がはっきりと特定できず、いろいろとやっていたんですね。その効果がやっと出たのか、1周目には少し本来の調子に戻ってきたような感触だったんです。2周目、前車とブレーキングのタイミングが合わず追突してしまいました。後方からの追突ですので北見選手には本当に申し訳なく思います。ポジションは落としてしまったんですけど、マシンの調子も確認したかったので、レースはそのまま走り続けました。チャンピオンは取れませんでしたけど、少し光が見えてきたので、最終戦は結果をしっかりと出して締めくくりたいと思います」

■POINT

1位      #70       庄司雄磨   98 (125)
2位      #25       水谷大介   80 (105)
3位      #0         神谷裕幸   78 (89)
4位      #84       橋本洋平   72 (77)
5位      #771     菱井將文   59 (63)
6位      #713     松原怜史   44 (47)
6位      #521     中島佑弥   44 (47)
※ポイントは上位5戦の有効ポイント。( )内は総獲得ポイント

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