

Rd6 十勝スピードウェイ(併催:北海道クラブマンカップ)
北の大地でワンデー・ダブルヘッダーの大混戦
クラブマンシリーズ 決勝レース 3.40587km×13Laps
予選8月19日(日) 天候/晴れ 路面/ドライ
決勝8月19日(日) 天候/晴れ 路面/ドライ
※スターティンググリッド修正のためレースは1周減算の13周となった。

オーバーテイクが難しい
ストップ&ゴーのサーキット
ストップ&ゴーのサーキット
夏休み最後の日曜日、短くも過ごしやすい北海道の夏を満喫すべく、帯広周辺は多くの観光客で賑わっていた。道東に位置する十勝スピードウェイにも、TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceだけでなく、86イベントが同時開催され、家族連れも含めて多くの86/BRZファンが集結していた。
シリーズ後半戦となる第6戦・第7戦が、予選を含めてワンデーレースとして開催された。しかもクラブマンシリーズだけでなく、当然プロフェッショナルシリーズもある。スケジュールはタイトで、両シリーズにエントリーしたチームは、気が休まる間のない慌ただしい日曜日を経験することになった。

十勝スピードウェイはフラットでコンパクトなコースレイアウトで、タイム差が出にくい。そのため予選ではわずか1秒のタイム差の中に、10台ものマシンが居並ぶことになる。さらにオーバーテイクが難しいことも、十勝スピードウェイでのレースを難しいものにしている。とにかく予選順位が前でなければ、勝負権はないのだ。
クラブマンシリーズのエントリー台数は28台。場所が遠いだけにエントリーしないチームもあったが、ミッドレスをはじめ、シリーズチャンピオンを争う有力チームは顔を揃えていた。

初の予選中のタイヤ交換
ピットの腕の見せどころ
ピットの腕の見せどころ
第6戦と第7戦で、合わせて1度しか行われない予選は、ユニークなシステムが採用された。ベストタイムが第6戦、セカンドベストが第7戦の予選結果として採用される。つまり予選アタックが1度だけではダメで、2度タイムを揃える必要があった。
そのために多くのチームは、第6戦と第7戦合わせて使うことが許される8本のタイヤを、予選中に交換することになった。神谷裕幸選手が使うダンロップ・ディレッツァβ02は、2度目のタイムアタックではタイムが低下してしまうからだ。予選中にタイヤ交換するという光景は、2013年に始まったこのレースで初めてのことだった。

#0神谷裕幸選手は、最初のアタックで1分35秒970をマーク。#84橋本洋平選手にわずか0秒003届かずに2番手タイムである。チャンピオンを争う#70庄司雄磨選手は1分36秒229に留まる。2度目のタイムアタックで神谷裕幸選手は1分35秒949にタイムアップ、タイミングモニターの一番上に陣取った。
しかし、その直後#305水野大選手が1分35秒947を叩き出し、ポールポジションを獲得。神谷裕幸選手はわずか0秒002届かない、予選2位。3位は庄司雄磨選手、4位に橋本洋平選手が入った。

4コーナーの攻防がすべてを決す
2戦連続で5位のチェッカー
2戦連続で5位のチェッカー
決勝レースでは、そのわずかな差が大きく結果を左右することになった。ロケットスタートを決めたのは2列目の橋本洋平選手で、神谷裕幸選手を抜き、すぐにトップの水野大選手の横へ並びかけた。そのまま並走する形で進んだ4コーナーで、シフトダウンが上手くいかなかった水野大選手は失速。橋本洋平選手がトップを奪い、庄司雄磨選手がそれに続いた。
水野大選手の真後ろに付いていた神谷裕幸選手は行き場がなくなり、5位にまでポジションを落としてしまう。その後#771菱井將文選手との激しいデットヒートがあったものの、最終的には5位でレースを終えることになった。
レースは橋本洋平選手が優勝、チャンピオンを争う庄司雄磨選手は2位となり、ポイント差が開いてしまった。

神谷裕幸のコメント
1位 #70 庄司雄磨 88p
2位 #0 神谷裕幸 78p(79P)
3位 #25 水谷大介 66p(72P)
4位 #84 橋本洋平 57p
5位 #713 松原怜史 38p
6位 #771 菱井將文 38p
※ポイントは上位5戦の有効ポイント。( )内は総ポイント。